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コンペカクテルを供養。

炭酸って、凄い名前やなっと今更ながら思う若造です。

奄美ちゃんが先日、Jrカクテルコンペに出場してきました。

結果は、惨敗も惨敗。本人の意識の弱さと、もちろん私の指導力及び管理力不足です。

応援してくださった方が多くいらっしゃった中、あまりにも不甲斐無い結果で心苦しいです。ありがとうございました。

コンペは競技ですので、結果が当然付いてきます。

「結果は経過から、性格は生活から。」

このカクテルは、恐らくもう世に出る事はないでしょう。クラナドのコンセプトに著しく反し、人に愛される事のなかったカクテルです。

商売ですし、カクテルですし、少なくともクラナドでこのカクテルを提供することは今後2度とありません。

虫歯になりそうなくらい甘くて、風邪薬みたいで、ターゲットの女性に飲み干されることのなかったカクテルです。

でも、大事なスタッフが生み出したカクテル。もしかしたらこのレシピは、奄美ちゃんは軽んじて生み出したかもしれません。それはわかりません。

でも、せっかく生れ落ちたこの、「ヴァルキュリア」さん。
そして恐らくもう世に出ることがないヴァルキュリアさん。

彼女を供養するのは、母親である彼女しかいません。

練習で作ったカクテルは、5杯調整なので飲みきれなかった分も残さずペットボトルに入れてます。約2リットルあります。30杯強あります。こんなみすぼらしい格好をさせられて、華やかなドレスに華やかなアクセサリーを持つことが許されなかったカクテルを最後まで愛し、供養するのは、奄美ちゃんしかいません。

私はこのヴァルキュリアを、ただの一度も褒めたことがありません。母親は褒めたことがあるか。生みの親が愛情を持って接したか。もしないのなら、あんまりじゃあありませんか。

私たちは、お客さまを愛し、お店を愛し、従業員を愛し、そして酒を愛します。もちろん、どうしても愛せないお客さまを、お断りすることもあるでしょう。どうしても愛せないお店は、辞めるでしょう。どうしても愛せない従業員はクビにしますし、どうしても愛せない酒は仕入れません。では自分から生み出して、育てたヴァルキュリアさんは?

30杯のこのヴァルキュリアは、奄美ちゃんが供養します。30杯飲み干して供養します。

お客さまには申し訳ありませんが、このカクテルをクラナドでお出しすることはありません。

応援してくださった皆さま、ありがとうございました。

最後は、陳腐な言葉ですが、「もっと頑張ります」。

#カクテル

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