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151とスタッグについて。

真っ直ぐ帰って豊かに寝たい若造です。

先日の記事、「151の謎。とジョージTスタッグの謎。教えて~。」の記事に深いコメントをいくつか頂きまして、まずはお礼を。ありがとうございます。

151に関しては

>「ジャマイカにおける物品税(消費税)の定義

   ジャマイカで1941年に制定された、物品税(消費税)に関する法律、その第73条に
   ラムに関する条項が記載されています。

   > Jamaican Excise Duty Law of 1941, number 73, define rum as a spirit
> “distilled solely from sugarcane juice, sugarcane molasses,
> or the refuse of the sugarcane, at a strength not exceeding 150% proof.”

   出展:Rum University – Rum Appreciation In the 21st Century; Lesson I

   アルコール度数75%(150プルーフ)を超えない範囲で、サトウキビの搾り汁
   モラセス(糖蜜)、または、サトウキビの廃物を原料に造られたスピリッツをラム
   と規定し、税を課すというもの。税金の問題ですね。

との資料を栗氏が提供してくださりました。
もしジャマイカとガイアナ(デメララ)のラムの定義が違うのであれば、ガイアナがジャマイカに張り合って皮肉っぽく151プルーフに整えている可能性もあるかと思うんですが、いかがでしょう。仲悪いんかな?
過去にイギリスの植民地であったことも何か関係があるのでしょうか。当時はガイアナはギアナと呼ばれていたらしく、ホルモンを思い出しましたがギアラホルモンでした。これは完全なる余談です。

そんでそもそもなんでそんなアルコール度数が強いもんを造ったんかは赤枝先生がコメントくださってます。

>ちなみに、ハイプルーフを英国が好む理由は二つ。

一つは、過去の17~18世紀のストレートのジンを水みたいに呑んだ時代の影響。

シェリーもポートもマデラも一時ボルドーすら、それ以後アルコール添加などで強化されるようになりました。
基本的に、これはイギリスの嗜好の変化が大きい。

二番目は、海軍の影響。高濃度のラムは 色々な利点が。
1、かさばらない。配給時に少量でよい。(薄めれば良い)
2、19世紀半ば迄、麻酔(麻薬)は発見されて居なかったのに、戦闘では散弾や大砲が多用され、四肢切断手術が多く麻酔代わりに使われた。(運が良ければ飲めた(笑)
3、軍隊で覚えた味は、除隊してからも嗜好に影響しやすい。カレーや肉じゃがとか含めて。(笑)

これはほぼ完全に理解できました。酒はいつも時代に流れに沿ってます。

ちょっとまだ核心に迫れてないことも多くあるので、引き続きご意見お待ちしてます。

ジョージTスタッグに関してはこれまた赤枝先生とTHE WHISKEY氏がコメントくださってます。

>ただ、注意が必要なのはアメリカ国内ではバーボン表記出来なくても、輸出先の商習慣ではバーボンとして表記されている事が多々ある点。

たとえば、フォアローゼスやアーリータイムズはアメリカ国内はバーボン表記は無いですし、ブラントン・フロムザバレルは輸出専用だからこそバーボン表記してあります。(アメリカでは、瓶詰め度数が高すぎでバーボンと呼べない)

逆に言うと、輸出専用商品だったら蒸溜度数も最初から高くで造る事も可能だし、単にイーグルネストで度数が上がったのかもしれないっす。

スタッグの樽は、フレンチオークの新樽と言う噂も伝わってますし、色々な実験もしてるでしょうから、蒸溜所で聞かないと判らないみたいです。

>赤枝氏のコメントと同意見です。多少補足させていただきますと、スタッグを初め、サゼラック社のラインアップ、イーグル・レア、W・L・ウェラー、サゼラック・ライ等は、元々エクスポートを念頭に企画されたものでしょう。ドメスティック向けはバーボン表記ができなくても製造まで禁止されているわけではなく、バーボンブーム(とくに日本)によって長熟ものが求められ、ノウハウのないなかで高アルコールで樽詰めしたものだと思います。
たぶん。

だそうです。詳しくは聞かねばわからないんでしょうね。
ウイスキーコニサー試験でアメリカンの定義、バーボンの定義、テネシー、コーン、ライなどの各定義を半べそかいて覚えた身としては、定義と著しくずれるとパニックです。笑

輸出用ウイスキーの定義とかあるんでしょうか。って定義定義言ってる日本人くささが好かんですね。笑

度数の低いスタッグが発売されたらイーグルスネストの線もあがると思うのですが、この件に関しては今のところでは解決に至れませんね。
情報提供お願いします。

正直、クラナドにはハードリカー全般、洋酒全般の取り扱いがあるのですが、ラムやブランデースピリッツ系の知識がなかなか追いつかず四苦八苦中です。

モルトやワインだけと言わず、全般おべんきょします。

「植民地」を「食ミンチ」と変換したパソコンの無能さにいらっとした若造でした。

#スピリッツ

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