後頭部に違和感がある若造です。打っただけです
グレーンウイスキーの製造は今日で最後になります
次回からはスコッチウイスキーについて、スコットランドについてなお話になります
パテントスチル
イーニアスコフィーによって発明された蒸留器。コフィータイプ、コフィースチルとも呼ばれます
その後の連続式蒸留器に比べアルコールを高純度で回収しないので比較的個性的なウイスキーが出来ます
粗留部のアナライザー、精留部のレクティファイアーの2つの塔からなります
蒸留の仕組みは、アナライザーの下からふきあげられる蒸気が、上から流れ落ちる熱せられたモロミと出会います
熱いアルコール蒸気はアナライザーの上からレクティファイアーの底へ流れます
レクティファイアーは穴の空いている板で水平に仕切られており、その穴を通って蒸気が上昇します。
棚の一段一段が単式蒸留器の役割を持ち、アルコールを含んだ蒸気はスチルの上部の冷却装置で分離と濃縮が繰り返され、アルコール純度が高められます
レクティファイアーの塔頂近くでアルコールを取り出します。残ったものの中で軽い蒸気は塔頂から、その残り(水・フーゼル油など)は底から出て行きます
アロスパス式蒸留器
フランスのメル社が開発したアロスパス抽出塔を特徴とした連続式蒸留器
通常の蒸留では不純物のフーゼル油はアルコールと共に共沸してしまうので、精製塔と分縮の棚を増やしただけでは分離できず、純粋なエチルアルコールは得られません
そこで、フーゼル油は水に溶けない性質を利用して、濃縮したアルコールの熱水を加えて不純物層を取り除く方法を思いつきました(=加水抽出蒸留)
1950年代に日本に導入。メル社はワイン粕から回収されるグレープスピリッツを対象に装置を作ったので、改良が必要でした
1955年頃に改良されたスーパーアロスパス式が導入し始めてから、現在までほとんどのグレーン蒸留はこれでされています
復習
Q① レクティファイアーは穴の上にキャップが被さっている何方式と、直径数ミリの穴が無数にあけられた何方式があるか
Q② アロスパスとは何語か。どんな意味か
Q③ 現在稼動中のグレーン工場
Q④ 日清戦争後に日本に輸入された連続式蒸留器は
Q⑤ 1817年、単式蒸留器を連結した3連式蒸留器を発明した人物は
答えは追記
A① バブルキャップ
シーブトレイ
A② ギリシャ語
第3の物質による分離方法
A③ キャメロンブリッジ
ポートダンダース
ストラスクライド
ガーヴァン
ノースブリティッシュ
インバーゴードン
ロッホローモンド
A④ イルゲス式
A⑤ ピストリウス
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