今日は今頃はどうなってるんでしょう?(タイマーです)
あの方がいらっしゃっている予定ですが
さてさて、樽の続きです。熟成の分野は最後かな?
スコッチでは、第二次世界大戦後アメリカから価格の安いバーボンバレルの古樽を購入し、輸送時に解体して組みなおすことが多かったようです。側版を増やしたり鏡版を作成したりして、ホッグスヘッド樽になりました
シェリー樽はバーボン樽に比べ高価になることが多いです
スペインのヘレス地方では、樽材に適した木材がないので、アメリカンホワイトオークをシェリーのボデガに持ち込んで一定期間シェリーを詰めたものを再利用するケースが多いです
近年ウッドフィニッシュを行うために色んな樽が利用されています
アメリカンウイスキーはコーンウイスキーを除き新樽で熟成させます
そのため、ケンタッキー州とミズーリ州に工場を持つ世界最大製樽会社、インデペンデントスティーブカンパニーと、ルイヴィルのブラウンフォーマン社のブルーグラスクーパレッジから供給されます
日本ではウイスキーメーカー自身が製樽、補修をして使用します
木材は輸入、国産どちらもあります
樽は10年くらいを単位として、ウイスキーの払い出しごとに1空き、2空き・・・と呼ばれます
3空き以上で樽からの溶出成分を活発させる為にリチャーを行うことがあります
樽は70~80年使われます
樽詰めをして熟成させるために運ばれる倉庫をウエアハウス、エージングセラーとか、この時点で課税対象なので保税倉庫とかいいます
樽を積む方法には伝統的なダンネージ式と、近代的なラック式があります
前者は土の上に直接木のレールを引き、その上に樽を並べます
一般的には3段しか積みません。温度や湿度の違いから、著しく差が出ないようにです。ラック式に比べて広いスペースが必要ですが、今でも主流のつみ方です
ラック式は鉄製の巨大な棚に樽を並べていきます。狭いスペースで大量の樽を保管できて、効率的です
10段ほど積めます、日本の富士御殿場蒸留所は20段ほど積むようです
モルトとグレーン原酒をブレンドした後で、なじませる為に数ヶ月から1~2年熟成させることをマリッジといいます
その為の熟成子をマリッジウエアハウスといいます
ホワイト&マッカイなんかは、モルトとモルト、グレーンとグレーンをそれぞれマリッジさせた後ブレンドさせ再び後熟させるダブルマリッジを行います
復習
Q① 樽を縦置きにして少ないスペースで熟成できる方法をなんというか
Q② Q①の熟製法の利点と欠点は
Q③ 樽の容量が大きいと、エンジェルズシェアはどうなるか
Q④ アイラ島のエンジェルズシェアはどのくらい
Q⑤ 強い熱で急激に樽材を炭化させることをなんというか
答えは追記
A① パラタイズ式
A② :利 樽とウイスキーの接触面積が大きく、熟成が早い
欠:液漏れが生じ易い
A③ 緩やかである
A④ 年間1~2%くらい
A⑤ チャー
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