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”打ち上げ”に”忘年会”

 ”打ち上げ”というのは、一仕事終えた苦労を癒すのと、反省会を兼ねた物である。
 会社でも、一仕事片付いたら”打ち上げ”と称して飲みに出かける。
 芸事を仕事になさっていらっしゃる方は、舞台がはねると”打ち上げ”と称して大人数で宴会をする。
 私のような個人事業主は、毎日帰りに一人寂しく”打ち上げ”をする。
 何にも終わってなくても”打ち上げ”ということにして飲んでる方もある。

 そろそろ”忘年会”のシーズンでもある。
 その年の苦労を忘れるために開かれるというのがそもそもの意義であったようだが、この時期には開かねばならないという義務感でとりあえず的に開催されているようにも思える。
 どれだけ苦労が多かったかで、”忘年会”の数が変わると言うわけではない。どうも付き合いの多い方ほどお呼びが掛かる回数も増えるようである。
 忘れてしまいたいことが多い人が、この時期は夜な夜な忘年会と称して飲んでいらっしゃる。別名”帰りたくない病”ともいう。

 どうしてもそういった場では、ついつい飲み過ぎてしまう傾向の方が多いようである。
 さぞ苦労したであろう方よりも、回りに苦労をかけた方の方が先に酔っぱらっているようにも思える。
 ”帰りたくない病”の方はともかく、これからは飲む機会が増えることは間違いない。
 胃も肝臓も身の内ですぞ。
 
 私の場合、日々の打ち上げで反省するのは、今日もお客様が少なかったという点だけである。こりずに6年以上、同じ反省をしている。
 こういうのは”忘日会”という方が正しい。
 毎日、いつも通りに閑古鳥の調教の合間に、お客様のお相手をしているだけである。
 支払い以外に苦労のあろうハズもなく、打ち上げの必要は無いような気もするが、仕事帰りの1杯は格別の味がするものである。

 

#徒然なるままに

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