先日、ハイランドパークのセミナーに参加してきました。
いつもながら、東京の場に感謝! \m(__)m
質疑時間が限られていたので、いつの日にか聞きたい項目はありましたが…
ハイランドパークの拘りを、少しまとめてみました。
フロアモルティングを現在行っているのは、
6蒸溜所ぐらいで、ハイランドパークも行っている。
フロアモルティング作業員は、
モルトマンと呼ばれ12~15名おり、1度のシフトで
1人のモルトマンで20㌧をこなすそうだ。
重労働だし人件費もかかるが、これも拘り。
モルティング・フロアは業界最大だそうだ。
アロマティク・ピートと呼んでいるピートは、
毎年350㌧を手作業で切り出している。
場所によれば9.000年物もあるそうだが、3.000年物を使っている。
ここのピートは、高木がなくヘザー( 低木 )が多いため、
草を燃やしている感じなので、白煙が出るそうだ。
アイラ島は木を燃やしている感じなので、紫ぽいとのこと。
ウォッシュはアルコール8%、蒸溜初溜は27%、再溜は70%ぐらいで、
69.8%で樽詰め。 0.2%の極小加水、ここにも拘り…
1番? の拘りはシェリー・カスク。
製材( 北米産とスペイン北部産材の選定から )から樽を作り上げている。
アメリカン・ホワイトオークとヨーロピアンオークの樽にスペイン・ヘレスにて、
2年半オロロソ・シェリーで洗う。
熟成後のハイランドパークは、全てブレンドされる。
ブレンドの方法は、いろいろなシェリー・カスク
( 1st / 2ndのアメリカン・ホワイトオーク、ヨーロピアンオーク など )
3回?ぐらいまで使うと聞いたが… ?
を、12年物だと50樽、18年物だと30樽ぐらいブレンドし、46%に加水し、
後熟( マーリング / なじませる )させる。
後熟期間は、最低でも6ヶ月を取り、その後43%に加水し
フィルターを通し、瓶詰め製品化。
特別に、
アメリカン・ホワイトオークのシェリー・カスク( 写真・サンプル A )
とヨーロピアンオークのシェリー・カスクの( 写真・サンプル B )
12年物 / 40%を試飲ができた。
香りも味も二分されていて、大変に勉強になりました。
その他に、12年 / 18年 / THOR・16年 / 40年 各々楽しめました。
ちなみに、
18年はヨーロピアンオーク・1stフィルが60%使用されており、
THOR・16年は、ほとんどがアメリカン・ホワイトオーク熟成で、
少しのヨーロピアンオーク熟成だそうだ。
ハイランドパークでは、バーボン樽を使わないということではなく、
バーボン樽はオークション仕入れみたく、樽の素性がわからないということと、
試行錯誤した結果、やはりハイランドパークはシェリー・カスクでと、
現在にたどりついたとのこと。
セミナーでは、ヨーロピアンオークと呼んでいましたが、ややっこしい言い方?
スバニッシュオークです。
あと、熟成させるためのテロワール / 自然環境もよく、
年間の気温が冬最低で2度、夏最高で12度という
自然環境にも恵まれている。
少しのつもりが、長くなりました。
セミナー関係者の方々、楽しいひとときと、
勉強の場をありがとうございました。 … スコール !… \m(__)m