申し訳ありませんが、23日(祝・月曜日)はイベント参加の為、休みさせて頂きます。
さて、表題の通り今年もボージョレ・ヌーヴォの季節と成りました。
早い方は、もう0時キッカリに呑まれましたか?(^o^)
で、当店でもオススメのボトルをばご紹介。
でもその前に、ボージョレを頼んで下さった方だけ数量限定スペシャルアテを特別セット価格で!
【鴨肉のソテー・赤ワインソース】
ボージョレとご一緒に注文して頂くと、ワンコインの¥500にて、ご提供!
(単品注文なら、¥800)
では、本題の方へ
【紹介第一段のボージョレ・ヌーヴォ】
今年は、昼は暑く夜は涼しく、理想的気候で推移し、世紀の収穫年な今年。
このボトル達は、今年もその事を如実に語ってくれてます。
一番左から、ルイ・ロバン社製のボージョレ・ヌーヴォ102Ans。
去年のラベルの101を102にしただけの手抜きラベルですが、さすが百年を越す樹齢の葡萄から醸すワインは、毎度驚かされます!ボージョレ畑なのに、なんと今年はアルコールが14.5%(笑)。
でも、逆にバランスが良い上にハイアルコールなので、腰が入った感じになり、果実味一辺倒では無く、呑みごたえもある一本。
120ml=¥500円
真ん中は、日本人が造るル・デュモンの一本!
新樽も使い、特に今年のような凝縮感の有る年に、遺憾なく実力を発揮するのがこの作り手。
120ml=¥900
右は、ビオデナミの旗手のシリル・アロンゾが60年以上の樹齢の葡萄で醸す上級のビラージュ物。
今年は、ブラインドでは、ナパのメルローにも取られかねない芳香、滑らかさ、凝縮感、そして、ボージョレに珍しいタンニン。
当店イチ押し銘柄です!
120ml=¥800さて、悪く言われる割に結構飲まれる・・・ボジョレな話。
実は、ワタクシ的には結構高評価なんですよ~、実は。
まっ、ちょっと呑み飽きる&価格上昇傾向は有りますが。(苦笑)
さて、ヌーボーやプリムールと呼ばれる新酒の9割以上が赤のガメイ種のみから醸されたワインであります。
古くは、フランスには3つの河が流れている……ローヌとソーヌとボジョレと言われたほど、水扱いのワイン産地の一つでした。
実際、ボージョレ1本が、20世紀初頭フランスでは一般の煙草一箱以下の値段でした。
時を同じく始まった自動車の普及以後、世の中が変わったのはご存じの通り。
ボジョレも、無縁では有りませんでした。
元々タイヤメーカーのミシュランが車旅行者用に、レストランガイドを出版し始めた頃、ボージョレも車によって更に有名になりました。
ただ意外にも、荷物トラックでは無く、華々しくレースカーに乗ってでした。
と、言うのも当時も耐久性や性能を宣伝しする為に盛んに南仏からパリへのレースが行われ、その街道の要所に有ったのがボージョレだったのです。
で、何処でも初物好きは居る様で、水扱いのボジョレの新酒を、如何に早くパリに運ぶか……日本でも船でしたが江戸時代に同じ様な競争が有りましたな。
江戸っ子の初鰹と同じ様にパリっ子に、ボージョレ・ヌーヴォはその瑞々しいフレッシュな果実味が季節の風物詩として知られ、受けたのが始まり。
更に、グレンフィデックみたいに、個性が強すぎないのも幸いしました。
ワインの新酒は、大抵が酸味や渋みが強く出てるモノですが、ボージョレは新酒でも果実味が全面にでているので、誰にでも好まれる風味なのも幸いしました。
そして、マーケティングの力で上手に育て(解禁日も今までに数度程変更された)、今に至ります。
#トリビアとかテイスティングなんか編 〜時には真面目に酒な話〜