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スコットランド旅行記 その14

9/4 その4
 
・グレングラント→グレンリベット タクシー
タクシーでグレングラントからグレンリベットへ向かう。
 


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地図を見てもらえば分かるが、グレンリベットは明らかに人里離れた丘の上にある。どう考えても密造するためにこの場所を選んだとしか思えない立地だ。
 
タクシーの運転手は大柄な中年の男性だった。愛想がよく、色々話しかけてくれるのだが、スコットランド訛り(もしかするとアバディーンの方言かもしれない)が凄くて会話の3割くらいしか聞き取れない。同じことを何回も聞き返すことになったが、こっちの喋っていることは通じたのが幸いだった。
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ちなみにタクシーは白タクを利用した。白タクは公認タクシーより圧倒的に値段が安い(3/4~半額)のだ。ただ白タクを巡るトラブルも多いので、トラベラーズインフォで信頼できる白タクを紹介してもらった。この運転手はダフタウンを中心に長年営業しているらしい。
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・タクシー内での会話
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ryutani「まずグレンリベットに向かってくれ。その後、一時間半後くらいにグレンリベットからクレイゲラヒに戻りたいんだ」
運転手「わかった。それならグレンリベットの駐車場でおれが待ってるよ。ゆっくり楽しんできな」
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運転手「どっから来たんだ?」
ryutani「日本だ。」
運転手「何しに来たんだ?」
ryutani「蒸留所巡りに来た。」
運転手「おーそうかそうか。スコットランドのウィスキーは最高だぞ。グレンリベットもいいが、おれはグレンファークラスの105が好きだ。グレンファークラスには行ったか?」
ryutani「いや、今日はグレンフィディックとグレングラントしか行ってない。今からグレンリベットに行って、そこで時間切れだと思う。」
運転手「グレンリベットからクレイゲラヒへの帰り道にグレンファークラスがあるから、帰りに寄ってやるよ。ビジターセンターは閉まってると思うけど、外観だけでも見てこい。」
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運転手「ここからの景色は素晴らしいぞ。まさにスコットランドって感じだ」
ryutani「確かにそうだね。素晴らしい景色だ。」
運転手「日本にこんな感じの場所あるか?」
ryutani「いや、多分日本にはこういうなだらかな丘が続く地形はほとんど無いと思う。もっと山が多い。」
運転手「そうか。じゃあここで車止めるから、写真撮ってきな。」
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すごく親切で、融通が利く人だった。
 
 
 
 
 
・グレンリベット蒸留所
タクシーで30分、ようやくグレンリベットへ到着。
 
うわ、なんだこれ。すげー近代的でかっこいい蒸留棟だ。しかも相当新しいぞ。今まで見てきた蒸留所と全然違う
そういえばさかもとさんが、グレンリベットは最近蒸留棟を建て替えたとか言ってたが…。
 
ビジターセンター。
ここも同じく建て替えたっぽい。
 
ビジターセンター内部。
受付、ショップ、喫茶店、グレンリベット蒸留所についての展示が用意されている。グレンフィディックよりでかい
まずは見学ツアーの登録を行ったところ、15分後にスタートするとのことだった。料金は無料だ。
 
蒸留所グッズの品揃えも充実している。だが残念ながら蒸留所限定ボトルは無かった
 
グレンリベットタワー。前衛的だ
 
蒸留所関係者達の写真。一番左が創業者のジョージ・スミスさんだ。
 
ウェアハウスを模した展示。
もしかすると本当にウィスキーが入ってるかもしれない。
 
 
 
 
 
・グレンリベット 見学ツアー
見学ツアースタート。グレングラントツアーと同じく、特徴的な点だけをピックアップする。
 
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非常に残念なことに、グレンリベットの見学ツアーは全面撮影禁止だった。写真撮影ができるのは建物の外観とビジターセンター内部だけだ。
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ツアーの担当はスコットランド人の陽気な兄ちゃんで、完全なスコットランド訛りで解説してくれた。僕の隣にいたイングランド人が「何言ってるのか聞き取れない…」と呟いていたのが印象に残った。
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巨大な蒸留棟にはマッシュタンとウォッシュバックが設営されていた。糖化から蒸留までを一貫して行うことが出来るようだ。
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マッシュタンは一台しかなかったのだが、ムチャクチャ大きかった直径10メートル以上あったんじゃないだろうか。
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ウォッシュバックの解説中に担当の兄ちゃんがウォッシュバックのを開けたら、シャンパンのごとく発酵中のウォッシュが吹き出して来て兄ちゃんがずぶ濡れになっていた
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蒸留棟の施設はフル稼働中だったのだが、作業員はコンピューターデスクの前に一人座ってるだけだった。随分とオートメーションが進んでいるようだ。
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ウェアハウスは非常に大きく、6段くらいのラック式で千樽以上が保存されていた。
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日本語教師をしていたロンドン人と仲良くなって結構喋った。僕の英語を聞いて即座に日本人だと分かったらしい。Engrishはすぐにバレてしまうようだ。
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テイスティングではグレンリベット12年、18年、ナデューラの3本が試供された。
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以上でツアーは終了。
グレンリベットは建物は近代的だし、ショップも充実してるし、ツアーも楽しかった。だが致命的な欠点が二つある。「写真撮影が一切禁止」なことと、「交通の便が悪く、タクシーじゃないと来られない」ことだ。
最新の蒸留所を見学したい人や、グレンリベットに思い入れがある人にはお勧めだが、そうでなければ他の蒸留所を回ったほうがいいだろう。

次回、グレンファークラス蒸留所。

#スコットランド旅行記

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