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スコットランド旅行記 その12

9/4 その2
 
・グレンフィディック蒸留所
うろうろしているうちにグレンフィディックのオープン時間が近づいてきたので、グレンフィディックに向かう。

到着。グレンフィディックは年中無休らしい。さすがシングルモルト最大手。
(後で調べたところ、冬は週末しかやってないそうだ)
 
外観。とにかく敷地は広大で、建物も近代的で充実している。マッカランとかと比べても遥かに広い。

フィディック川の水を貯めている池。今は冷却にしか使われていないらしい。

ビジターセンター。
09:30のオープンと同時に入館してツアーの申し込みをする。バスで来ていた団体と一緒に回ることになりそうだ。
ちなみに通常のツアーは無料だ。コニサーズツアーというテイスティングが充実したツアーもあるが、これは20£かかるらしい。
 
ビジターセンターには、グレンフィディックに関する色々な物が展示されている。
William Grant & Sonsの家系図。
グレンフィディックは血縁経営が行われており、今も大手の傘下には入らず独立経営を保っている。
 
初代ウィリアムグラントさん。グレンフィディックをシングルモルトとして成功させた、スコットランドの名士だ。
 
 
 
 
 
・グレンフィディック蒸留所ツアー
しばらくしてツアー開始。
まずはビデオ観賞だ。グレンフィディック蒸留所の生い立ちと、ウィリアムグラントさんから始まるグラント家の歴史のドラマが上映される。ただの解説ビデオではなく、映像もストーリーもきちんと作られていてる。何よりナレーションは多国語対応で、日本語にも対応しているのが素晴らしい。
 
ビデオ観賞が終わったら、次は蒸留所内部の見学が行われる。

ここは糖化行程マッシュタンはステンレス製で複数個ある。

マッシュタンの中を撮影。
残念ながらちょうど糖化が終わった直後で、中身がなかった。
 
アンダーバック
この中には糖化後の麦ジュースが沢山溜まっていた。
 
次は発酵工程の部屋へ。
木製のウォッシュバックが8台並んでいる。
 
この写真では上部分しか見えていないが、実はこの樽の深さは5メートルくらいある。
 
↑のウォッシュバックとは木の材質が違うっぽい。
使い分けされているのだろうか?

ウォッシュバックの中。
今まさに発酵中のようで、ものすごい勢いで発泡している
まさにビールの泡みたいなのがこんもりと液面を覆っている。
 
次は蒸留工程へ。
手前の8台が初留で、奥の5台が再留だろうか?
残念ながら蒸留工程ではここからの写真しか許可されなかったので、ポットスティルの詳細やスピリットセーフは撮影できなかった。
 
次は熟成工程
残念ながらウェアハウス内部は一切撮影禁止だった。
天井の低い真っ暗な倉庫で、ダンネージ式(3段くらい)で樽が積み重ねられてた。
中では樽熟成に関する解説ビデオが流れ、そのあと実際の樽をノーズィングしてシェリー樽かバーボン樽かを当てるクイズとかをやった。(当然ながら正解した)
 
そして最後にテイスティングだ。
テイスティングルーム。カウンターは高級感のある作りだ。

しかもすげー広い。この写真の部屋が二つあるので、最高80人は収容できそう
金もってるなー。

オフィシャルの12年、15年、18年が出てくる。
テイスティング詳細はこちら
 
ちなみに一緒に回っていたヨーロッパ人3人組は、一瞬でグラス3つを空にした上に、サーブしてるお姉さんに対して「ボトルをここに置いていってくれ」とか言ってた。テイスティングルームでどんだけ飲むつもりだ
 
このテイスティングでツアーは終了。
お土産買うためにショップへ。
かなり広い。ウィスキーは当然のこと、紅茶クッキーTシャツまで売ってる。

グレンフィディック50年。一万ポンド。誰が買うんだ。
 
が置いてある。どうもここでグレンフィディック15年のカスクを自分の手で瓶詰できるらしい。即座に購入を決意

まず、ビンを洗浄する。
ビンを左のノズルに突っ込むと、ウィスキーが高圧で噴射される。ウィスキーで瓶を洗浄するとはなんと贅沢な。
そのあと、右のノズルに瓶を突っ込むと圧搾空気が噴射される。
 
その後、樽から瓶にウィスキーを詰める
店員さんに写真を取ってもらった。
 
その後このレバーでコルク栓をする。
 
最後にラベルを張って終了。
 
豪華な木箱付き。
これで69.99£。結構高めだが、蒸留所限定ボトルなので、まあこんなもんだろう。
 
以上でグレンフィディック蒸留所見学は終了。
やはり世界で一番売れているシングルモルトの蒸留所なだけあって、施設は巨大で見ごたえがある。ツアーもコンダクターが丁寧に説明してくれる上に無料なので言うことはない。しかもアクセスが良い(クレイゲラヒやエルギンからバスが出てるし、週末はキースから電車も出ている)。
あえて欠点を上げるとすれば、一部で写真撮影ができなかったことぐらいだろうか。
スペイサイドの蒸留所巡りをするのであれば、ここを第一の候補にするべきだろう。

 
次回、次の蒸留所へ。

#スコットランド旅行記

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