9/5 その2
・キース駅 チケット購入
ストラスアイラ蒸留所から歩いてすぐ、キース駅に到着。
とても小さく、閑散とした駅だ。当然改札なんか無い。電車を待っている人も一人もいない。駅員もいない。
作並駅(宮城峡蒸留所蒸留所近くの駅)を思い出させる。
チケットは自動販売機で購入できる。クレジットカードも利用可能だ。
キースからハントリーまで、3.70£。行きのエジンバラ→アバディーンが14.20£だったことを考えると結構高いが…休日料金だろうか?(とこの時は思っていた)
10:59キース発アバディーン行きの電車があるので、それに乗ってハントリーへ向う。
・ホームで電車を待つが…
気温10度近くの寒い中、人っ子ひとりいないホームで電車を待つ。日曜は休日なので、駅舎すら空いていない。後20分くらいで電車は来るはずだ。
…と思っていたのだが、ここで妙なことに気づく。ホームに電光掲示板が設置されていたので、ふと見上げると、
「次の電車 11:05 インヴァネス行き」
と表示されている。・・・?「あ、そうか!ここは逆方面行のホームか…」と思って回りを見渡したが、ホームは一つしかない。というかそもそもこの路線は単線だ。
駅員に事情を聞きたいが、ここは無人駅なのでどうしようもない。とても不安なので、何か情報がないかと周辺を調べてみたところ、閉まっている駅舎の中にこんな張り紙を見つけた。
「9/5のインヴァネス発アバディーン行きは、インヴェルリー→アバディーン間での運転となります」
と書かれている。つまり、今日はキースからハントリーへの電車は運休ということだ。
うおーなんてこった…。
・ハントリーへの道
電車が来ないことが分かったので、どうやってハントリーに行くかを考える。
第一の選択肢はバスだ。ということで、キース駅前のバス停の時刻表を見る…が、当然日曜は運休である。
どうにも手の打ちようがないので、携帯のGoogle Mapで交番を見つけ、そこに向かう。キースの中心街の方にあるようだ。
キース中心にあった銅像。ハイランダーだろうか。
しばらく歩いて、無事交番へ辿り着き、チャイムを押す…が、誰も出てこない。日曜はお休みですか…そうですよね!
さてどうするか、と交番の前で次の手を考えていたら、交番前に車が停車し、成年男性が降りてきて声をかけてくれた。
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男性「どうした?」
ryutani「交番に用があったんだが、人がいないんだ」
男性「まあ日曜だからな。なんか困ってるのか?」
ryutani「ハントリーに行きたいんだが、電車が運休だったんだ。バスも日曜だからやってないし、どうしたものかと思ってね。」
男性「いや、バスは別ルートで運行してるぞ。キースの中央からアバディーン行きのバスが出てるから、それを使え。」
ryutani「おお、そうなのか!ありがとう!」
男性「車に荷物載せな。バス停まで送ってやるよ」
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というわけで、通りすがりの人に救ってもらった。相変わらずスコットランド人は親切極まりない。
バス停に着くと、すぐにバスが来たので、ハントリーへ。
・ハントリー到着
当初予定より結構遅れてハントリーに到着。
中央にはやはり時計台がある。
リッチモンド公 チャールズ・ゴードン・レノックス。
スコットランドの貴族らしい。
轟音を立ててトラクターが近づいてきた。なんだなんだ?と思ったら…
なんとバスだった。
・ダンカンテイラー
中央から歩いて一分、ダンカンテイラーに到着。
事務所。日曜なので閉まっている。
ショップ。日曜なので閉まっている。
シャッターの中には樽が見える。だが日曜なのでどうしようもない。
閉まっているのは最初から分かっていたことだし、写真を取るという目的は達成したのだが、虚しさが残る。
多分このどんよりとした灰色の空のせいだろう。
・ハントリー→アバディーン バス
ハントリーでの用事は済ませたので、バスに乗ってアバディーンへ向かう。
バス停でバスを待っているときにハントリーの子供たちに囲まれて「何しに来たの?」みたいな事を聞かれたので「ウィスキー飲みに来た」と答えたら、とても不思議そうな顔をしていた。
次回、アバディーン駅へ。
#スコットランド旅行記