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ボトル・イン・ボンド


そういえば・・・、私らの世代が精一杯背伸びして、酒を飲みだした頃は世の中はバーボンが流行っていた。
モルトなんて聞いた事もなかったし。
焼酎なんて学生か日雇い人夫の飲み物だった。
「炭酸割り」なんて頼もうものなら、「このヘタレがっ!」と罵られ、グラスに並々とオン・ザ・ロックで注がれる始末である。
一気飲みなんて当たり前であった。
飲酒運転も結構、当たり前だったし、なにかにつけて派手で強引で面白かったような気がする。
そんな10代の思い出に浸りながら久しぶりにバーボンを飲んでみる。
フィッツジェラルドのボンデット。
バーボンにしては珍しく単一蒸留所の原酒のみを使い、4年以上熟成、50度で瓶詰め。
今は廃案になった「ボトル・イン・ボンド法」を律儀に守って作られたバーボンである。
濃厚な風味ながら、口当たりは非常に滑らかでる。
同世代のバカヤロウ達とゆっくりと飲みたい酒である。
ご来店、お待ちしております。

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