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翻訳ミステリー大賞

 なんとか無事に帰ってまいりました。案の定、二日酔いでぶるぶる震えています。

 でも、誰にも相手をされずに手酌が過ぎたわけではなくて、あまりに楽しくてついつい。

 加藤さんちの掲示板に写真がアップできないとのことで、ウスケバとはまったく関係ないけれど、こちらで記事を上げさせてもらいます。

 参加したイベントは、翻訳ミステリー大賞シンジケートという、昨今の海外ミステリーの危機的な売上げの状況を憂いた有志の方々が発足させた交流会です。

 会場は文京区本郷の旅館です。

 なかなか趣きのある風情でしょう。通りの向かいにはこんな木造のアパートも建っています。

 宮大工が手がけたという築百年の立派な造りで、劇団ひとりの「陰日向に咲く」の表紙にも使われたとか。

 なるほど。全部、近所の親切なご婦人の情報です。

 さて、参加者が100名に達する大きなイベントで、過半は翻訳者と作家、出版社の関係者の皆さんのようでした。これも危機意識のあらわれかと。

 まず、大賞の発表がありました。結果は、ドン・ウィンズロウの「犬の力」が次点にトリプルスコアに迫る大差で受賞。訳者の東江一紀さんにトロフィ、副賞ほかが授与されました。
 受賞コメントを伺いましたが、ニール・ケアリー・シリーズのあとがきで遅筆の言い訳ばかりしているまんまの控えめなお人柄でした(笑)

 写真の左端のいかついおっさんは世話人で司会進行役の杉江松恋さん。ボディガードではありません。
 サントリーのオフィシャル・サイトにウイスキーとミステリーの世界を執筆されているかたです。パクってすいませんと泣きながら謝って許してもらいました。

 次いで、逢坂剛小鷹信光両御大による記念対談。さすがに場慣れていらっしゃる。

 動画はこちら

 正直申しまして、話の五分の一も理解できませんでした。

 夕食を挟んで、田口俊樹、白石朗、越前敏弥のお三方の鼎談。

 キングとグリシャム、ダン・ブラウンで一山当てた白石、越前の両氏には、いささか僻みの視線が注がれていたような、そうでもないような。

 今夜はここまで。もう限界、寝ます。山手線の人身事故に巻きこまれたり、あれやこれやのとほほ体験については明日にでも。

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