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OBグレンモーレンジ”FINEALTA”

 

GLENMORANGIE
FINEALTA
PRIVATE EDITION
(グレンモーレンジ フィナルタ)

700ml 46%
“From an original recipe of 1903”
“Lightly Peated”
Cask type: American Oak and Oloroso Sherry Oak

オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆

香り:焦した醤油、新築の部屋、キャラメルソースのかかったバニラ、そしてレーズン。
主体はチャーしたオークのニュアンスであるが、奥から黄桃の缶詰、ブラッドオレンジ、ドライプルーンのニュアンスも感じる。
開けたてゆえかアルコール感はしっかりとしており、少し粘性も感じる。

味:こちらもオーク感しっかり、栗の渋皮煮、カラメル、醤油っぽさ、やや湿った木、粘性を持って広がり、
中間からスパイシーで温かさを感じる。蜂蜜、ひっそりとダークフルーツ、プルーン、租借するとオレンジのような・・・というかバーボンのようなニュアンス、余韻はドライでややビター。
ビターさはウッディーな印象があるが、ピートと思われる苦味、スモーク感も僅かだが感じることは出来る。
これもまた現行モーレンジらしいキャラクターを持った一本。

コメント:グレンモーレンジが9月にリリースしたばかりの新製品。
まだ日本には未入荷のようですが、ご厚意により飲ませてもらうことができました。
(某空港の免税店にはいっぱい売っていたそうです。)

FINEALTAはゲール語で、エレガントの意味を指すそうで、
ゲール語なので実際の読みはわかりません。なので適当にフィナルタ(もしくはフィネルタ?)と読んでしまします。
10月5日現在、まだメーカーサイトに日本語の商品名が出ていないようですし。

エレガントというだけあって、パッケージとラベルは華やかというか、白にメタリックブルーで爽やか、カッコイイですね。
流石ヘネシー、この手のデザインは得意分野。国分野澤時代の無骨さがウソのようです。

では今回の新製品フィナルタはいったいどんなの?というと
以下に、パッケージ記載の宣伝文句を複写しますが、
1900年頃(1903年)のレシピを再現して作られた、ようするに復刻版のウィスキーだそうです。
なんで1903年なのか、つたない英語力じゃ良くわかんねーんですが、パッケージ背面部分に書かれてることから推測すると、
1900年前半にシングルモルトを世界的に販売して、そしたらロンドンの超名門ホテルがグレンモーレンジのカスクを1903年と1904年に注文してきた。
グレンモーレンジにとっては、その出来事がとても記念すべきことで、今フィネルタとなるそのレシピはモーレンジにとってとても特別で、宝物のように扱われてきたから・・・ってコトなんでしょうか。
・・・まぁ、この辺の歴史的背景は、きっとヘネシーの日本語版サイトで明らかになることでしょうw

なお、このフィナルタは、”異なるタイプの樽、異なる年数の原酒を結婚させて・・・”とか書いてあるので、
アメリカンホワイトオークのバーボン樽に詰めていた複数の原酒と、オロロソシェリー樽で熟成させた複数の原酒をブレンドしたものであるようです。
使われたバーボン樽は強めにリチャーされたモノか、もともとヘビーチャーされたものだったのか。
はっきりとローストしたオークの影響を感じます、構成的には、ソナルタPXに近いものを感じますね。
まぁ1900年当時はバーボン樽よりもシェリー主体だったはずなので、そうそうライトなモノは出ないと思いますし、
意図的にしっかりした樽熟成風味に狙って仕上げた結果・・・なんでしょうか。

また、1900年当時といえば麦芽乾燥はピートなので、ライトピーテッドモルトを加えてあるようですが、
個人的には1900年代(1900年のウィスキーなんて飲んだことありませんが。)のピート乾燥時代を連想させるほどのピート感は感じず、チャーによるロースト感とかぶってわかりづらい印象でした。

この製品、近日中に日本市場に入ってくるのだと思いますが、
どのような広告でもって、どのような戦略で売られていくのか、楽しみです。
味は悪くないですが、とにかくパッケージが目を引くので、復刻スタイルとエレガントを全面に出して・・・という感じかな。

なお、今回のテイスティングはご好意でいただきましたが、いかんせんそれまでに10種類以上頂いており・・・
ベストコンディションとは言いがたい状況でした。
流通したら、また改めてテイスティングしてみたいです。あと誰か箱だけください、この配色とデザイン大好き。

~~ご参考~~

Finelta is an exquisite recreation of Glenmorangie as it would have been enjoyed in the early 1900s.
Created from an original recipe, Glenmorangie Finealta has distinetive vanilla and citrus notes, and layers of rich fruit flavours from part-maturation in Oloroso sherry casks.
Lightly-peated malt adds a surprising hint of subtle smokiness and deep layers to discover.

#グレンモーレンジ

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