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【レポ】ベンリアック&グレンドロナック試飲会(8/28)

さる8月28日(土)、アイラ・バー東京で開催されたベンリアック&グレンドロナック試飲会に参加してきました。
アイラバーはモルトの品揃えの豊富さはもちろんのこと、今回のようにオフィシャル系のモルトを中心に試飲会を定期的に開催しており、
モルトラヴァーな私としては、一度行ってみたいと思っていたお店なのです。

しかし場所が六本木なため、横浜市内(といっても鎌倉のほう)に住む私は中々機会が無く・・・今日に至ったわけですが、
この日はたまたま(?)、調布(実家)に戻る用事があったため、横浜への帰りがてらだったら行けるんでない!?
と即参加を決断、通常営業中は一度も行った事無いのに、いきなりイベントから参加というあつかましいことをしてしまったわけです。
冒頭ではありますが、アイラバー東京様(ササキ様)、ありがとうございました。

今回の試飲会のラインナップですが、途中一部変更があったものの最終的には以下の8種類と中々のボリューム

・ベンリアック12年 シェリー・カスク
・ベンリアック10年 キュオリアシタス ヘヴィーピート
・ベンリアック20年
・グレンドロナック12年 シェリー・カスク (現行品)
・グレンドロナック15年 シェリー・カスク 2ndロット
・グレンドロナック18年 シェリー・カスク 2ndロット
・ベンリアック31年1977 モスカテルカスク
・グレンドロナック31年 グランデュワー

グレンドロナックの最近の勢いは今更語る必要はありませんし、私も注目して色々と飲みまくっている蒸留所ですが、
ベンリアックもこれまた、ドロナックの所有企業として負けず劣らずの勢いがあり、
ボトラーズも含めて素晴らしいリリースが続いていることは、これまた今更語る必要のないところです。

で、私のブログのメニューを見ていただければ即わかることですが、実は私、ベンリアックはあまり飲んでいません。
何ででしょう、良い蒸留所だとは思っているんですが、なぜか・・・知識としてもあまり知らないですし。
おそらくは、やたらとフィニッシュモノや特殊なリリースが出ているので、手を出しづらいというのが本音だとは思いますが、
しかしこんなことをFFに出てくる某モンスターな方に話したら、それこそ小一時間ベンリアック講義が始まってしまいそうです。
そんなわけで今回のイベント参加は、グレンドロナックに関する復習と、この際ベンリアック蒸留所をしっかり勉強するためでもありました。

さて、テイスティングに入る前に、今回の講師を務めていただいたW社のM氏から簡単に各蒸留所やボトル等の説明があり、
資料も用意されていてさながら試飲会というよりは、WMLのマスタークラスのような様子になってきました。

 

テイスティングでは、M氏がテイスティングコメントを簡単に述べながら、我々も飲み進めていきましたが、そのコメントが的確であること・・・
私はいつもテイスティングを述べる側ですが、きっとここまで納得させられるだけのモノは提供できてないでしょう。そういう方面でもすごく勉強になる会でした。

今回のボトルは、まず目玉はなんといっても
・グレンドロナック31年 グランデュワー
・ベンリアック31年1977 モスカテルカスク

の2本でしたが、確かにこの2本は抜群に旨かったのですが、それはもうある意味で想定の範囲。今回一番驚きを感じたのは、

・ベンリアック10年 キュオリアシタス ヘヴィーピート

でした。
今更かよ!?と声が聞こえてきそうですが、スイマセン、今更です。
この手のピートモノは、言ってしまえば流行に乗っかっただけの“ネタ”的なモノが多く、個人的にあまり好かないことが多いのですが
これは適度な強さのあるピート感に、ボディを支えるフルーティーさがあり、バランスも悪くない。そしてそしてその値段も非常に手ごろ。

オフィシャルの現行一般普及品の10年なんて、中々注文する機会が無いので見落としていましたが素直に驚きました。
これは10年3000円程度のでは中々レベル高いなぁ、以前オールドのベンリアック10年飲んだとき、小手先でごまかしてるなんて言ってごめんなさい。
っていうか、ピート無くても全然うまいんじゃないかなぁ、このボディであれば。

また、同様にテイスティングしたオフィシャルのベンリアック20年43度、これは直前のラインナップ変更で入ってきたボトルでしたが、
「えー?、オフィシャル加水の20年モノか~」
と、懺悔すると正直侮っていました。それはものすごく。

OBベンリアック20年 43度 700ml

ところが、香りをかいで一口飲んで、これもまた同様に驚きです。
例えばDTトマーティン1976や、キャパドニック等、最近アタリといわれるボトルほど強くはないですが、
香り、味共に桃に似たフルーティーなフレーバーが存在しており、非常に熟成がうまくいってることが感じられます。
2010年現在で20年ものということは、まぁ在庫保管時期を考えても1985年以降に蒸留されたモノが主体であると考えられますが、
今後のベンリアックのリリースにも期待が持てるフレーバー構成です。

長くなってなってきたので強引にまとめてしまうと、上記でもちょっと書きましたが、ベンリアックは何気にオフィシャルで様々なリリースを出しており、
代表的なオフィシャルというのがいまいちわかっておらず、私としては現行ベンリアックの姿ってなんぞ~?という状態。

そのため、今回のテイスティング会は、今後ベンリアック蒸留所いく上で、今後ベンリアック蒸留所を飲んでいく上で、ひとつ道しるべになるモノを見つけることが出来たようで、大変良い勉強になりました。

会は16時から17時半まで、それを大幅に延長して19時くらいまで居座ってしまいましたが(あつかましくおかわりなんてしちゃったりして・・・)、上記蒸留所以外にも、
M氏が勤務されていたというアラン蒸留所の話や、〇〇シェリー樽のハナシなど、非常に興味深い話題も多く聞くことができました。
本やウェブで調べるだけの、知識だけの勉強では得るものは限られてきますが、こうやって実体験で味わいつつ色々話を聞く、これほど経験値になることはないですね。

アイラバー東京様では、定期的にこのような勉強会(試飲会)を開催されています。
ウィスキーを勉強したい!という比較的若い世代の方や、飲み始めたばかりの方も参加されており、興味のある方は思い切ってドアをたたいてみるのも良いかもしれません。

イベントの情報は、アイラバー東京のHP以外に、mixiのコミュニティでも更新されています。

冗長気味になりますが、アイラバー東京(ササキ様)様、講師のM様、そしてご一緒した皆様、ぎゃーぎゃーうるさかった私ですが、色々とありがとうございました。
機会がありましたら、また参加させていただきます。

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