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OBグレンファークラス1959-2002(42年)

 

Glenfarclas 1959
“X”mas Malts”
(グレンファークラス1959 クリスマスモルト)

Aged 42 Years
700ml 46%
Distilled:1959/12/25
Bottled:2002/6/24

Cask type: Sherry Hogsheads
Cask No:3232, 3233, 3234, 3235
Bottle No:059
”Number 059 of 240 from “The Historic Reserve No,3” ”

オススメ度(10)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:スムーズでしっとりとした深く甘酸っぱい香りが漂う。
完熟したプラム、チェリーのシロップ漬け、黒ブドウ、シュガ―スポットの出たバナナにカラメルソース。
まさに完熟香と言えば伝わるだろうか、未熟なオロロソのウッディさとえぐみは一切なく、ほのかにナッティ。
実にすばらしいシェリー感がある。

味:スムーズな口あたりから、広がる上品な甘さ。ベリー感しっかり、イチゴジャムや熟した桃のペースト、バニラ。
レーズン等のドライフルーツは酸味が強すぎない程度。爆発的な広がりはないが、しみじみと、そしてしっかりとした芯のあるボディ。
後半に出てくるウッディーな渋みが心地よく、ややドライ、そこから余韻が途方もなく長く続く。
口の中に熟したプラムや桜桃をかじった後のような、果実の濃縮したフレーバーの塊が鎮座し、
加えて喉の奥からは良質なシェリー由来の深く落ち着いた甘さがじわりと時間差で戻ってくる。
余韻は舌の上から口の奥に蓄積するようで、2杯目以降がまたすばらしく、水を飲んでも喜びが持続する。

コメント:BURNSにて。グレンファークラス究極とも言える一本。開栓当日のテイスティング。
46%の加水仕様ですが、使用した樽は4樽。個性的な味わいならシングルカスクですが、純粋に味わい深さや複雑さを求めるなら、ブレンドは基本にして最高難易度の手段です。
そしてそのブレンドが素晴らしい形で行われた、だからこそのスムーズさとこの味わい深さ、これがカスクだったら渋みがもっと強いか、
こうもしっとりとしたシェリー感のあるフレーバーには仕上がらなかったでしょう。
そして特に素晴らしいのはその余韻、長さと質、これはホント素晴らしいです。

テイスティングノートはつれつれと書いてしまいましたが、こういうモルトに関しては、もう言葉はいらないですね。
ただ純粋に素晴らしい、本当のところはそれだけです。

ちなみに、上記でも触れていますが、8月27日の開栓当日のテイスティングですので、この1週間でフレーバーのバランスは変化していると思います。
ファークラスの長期熟成シェリーは、渋くなっているか、フルーツ感がさらに出ているか・・・
ポジティブな期待を込めて、☆10とさせていただきます。

気軽に飲めるモノではないですが、また機会があれば改めてテイスティングしてみたいものです。

~~記載のボトル解説文~~
A simply stunning refill sherry cask at a phenomenal age.
What is amazing about this whisky is that the oak is not too intrusive and while there is obviously a big fruitcake sherry character,
it isn”t overwhelming and the balance is still there. Probably one of the greatest malts ever released from this truly great distillery.

Limited edition, distilled on Christmas Day 1959, and bottled in 2002.
Colour: Dark Amber old
Aroma: Complex with a hint of fine Oloroso Sherry
Flavour: Elegant dark Single Malt, aromas of exotic fruits and vanilla, with a delicate not dominating touch of oak

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#グレンファークラス

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