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OBブルイックラディ”Full Proof”1980”s

 

BRUICHLADDICH
Aged 10 Years
750ml 54%

”Moon import”
1980年代流通

オススメ度(9)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:穏やかで素晴らしく熟したフルーツの香りが鼻腔を満たす。度数ほどのアルコール感は感じない。
サルタナレーズン、シロップ漬けの杏、ライチ、バニラ、僅かに黒砂糖・・・
そしてトロピカルフルーツ(皮付き)のニュアンス。
時間とともにノリ等の海藻(植物感)を奥に感じる。素晴らしいフルーツ感、一瞬ボウモアかと思ってしまった。

味:口の中にふくむとまずシェリー感、キャラメル、ふくよかな甘さ、上品なヨードも感じる。
ふくよかな甘さと合わせて、リンゴの酸味、フルーティーなフレーバーがバランスよく広がっていく。
鼻抜けは焼いたパン、リンゴのジャム。余韻は紅茶(アプリコットティー)やオレンジママレード、グレープフルーツの皮、
口奥にハーブとカカオ、舌上にスパイス、リンゴとグレープフルーツの戻りが長く口の中で持続する。
うますぎ。

コメント:小倉のBARスタッグにて。泣きの2杯の2杯目。これもある意味伝説級。
オフィシャルながらムーンインポート取扱という、イタリア回りのボトル。そしてこの当時としては非常に珍しい、カスクストレングスボトル。

もうなんというか、素晴らしいフルーツ感としっかりしたボディで、現在のブルイックラディのイメージがあればあるほど、ただただ驚くばかり。
流通時期は80年代初頭と思われますが、10年のカスクと考えればマイナス10年で1970年代初頭の蒸留ということになります。
やはり70年代初頭のブルイックラディのポテンシャルはすばらしいものがあります。

素晴らしい一杯でした。
現行のブルイックラディに対するイメージが一気に変わるボトルですね。

最近の同蒸留所は、ピート感がどかんときてるだけだったり、ワイン等のフィニッシュでいじっていたりで(これは他の蒸留所にも言えることですが)
こういう原酒由来のフルーティーなフレーバーが出てるモノは、まったく連想することが出来ません。
今後こういったフレーバーがブルイックラディには出てくるのでしょうか・・・。

ブルイックラディ復活の可能性としては、その原料にあるように思います。
古代麦も含め様々な麦を生産し始めている同蒸留所。発酵層はオレゴン松、いいですねー。
(フロアモルティングが無いのが個人的に考えている方程式から外れてしまいますが)

ちなみに先日飲ませてもらった、その麦を使って作ったというモルト

BRUICHLADDICH
ISLAY BARLEY 2004

シェリー系でしたが、麦由来の旨みを感じることが出来ました。
ただ、少し脂っぽいというか、旨みの裏に雑味を感じるのも事実、ベクトルもだいぶ違うし・・・

期待は・・・したいと思います。

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#ブルイックラディ

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