THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY
Society Cask No, 92.6
LOCHSIDE
(ロッホサイド1966)
Aged 32 years
700ml 62.3%
Distilled: 1966 May
Bottled: 1998 September
オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆
香り:素晴らしいシェリー香、紹興酒的な嫌味さがなく、純粋にぶどう酒やプルーン、ビターチョコレート、ややアルコール感。
1:1程度の加水で香りのバランスは良くなるが、ボディに難があるので許容できるならここはストレートで・・・
味:口当りは濃厚な甘さ、皮付きの葡萄、ブルーベリー、ミントや少量ビターさを伴う。
しかし序盤とは裏腹に中間からやや単調、鼻抜けはシェリー感しっかり、カカオ、戻りもじわりと来る系で、実に上品な甘さ。
スパイスは無く、高度数だがどこか柔らかさがある。加水でより柔らかさが顕著に、しかし中間の単調さが空白となってしまう。
コメント:福岡某所にて、ソサイエティのロッホサイド。
もともとロッホサイドはライトなフルーツ傾向、例えば70年代ブローラのような肉厚ボディは持っていない傾向にありますが
このロッホサイド1968は、まさにそんな蒸留所の傾向が出ているなと感じてしまうフレーバーがあります。
さて、1968年当時のロッホサイドは、モルトウィスキー大全によれば、
4基のポットスチルと1機のコフィースチルがあり、モルトとグレーンウィスキーの両方を生産していたそうです。
日本で言えばあたりまえのことですが、生産体制を蒸留所毎に分散しているスコットランドの蒸留所形態では何気に少数派な蒸留所構造。
しかし、あまりうまくはいかなかったようです。コフィースチルは1970年に撤去され、結局蒸留所もその後1996年に閉鎖となります。
とはいえ、80年代ビンテージを筆頭に、何気にフルーティーさのポテンシャルが高く、定評があることも事実な蒸留所。
今後、おそらく70年、80年ビンテージのものはボトラーズから出てくることでしょう。
蒸留所生産停止が1992年、どの蒸留所も閉鎖間際はアレなことが多いので、今のうちに飲んでおきたい蒸留所です。
※8月13日、持ち込みボトル情報UPしました。
#ロッホサイド