THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY
Society Cask No, 1.129
GLENFACLAS
(グレンファークラス1965)
Aged 40 years
700ml 55.1%
Distilled: 1965 May
Bottled: 2005 September
“Opportunity to good to miss”
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆
香り:ナッティーでキャラメルソフト、完熟バナナ、若干の栗の渋皮、クリーミーで厚みのある甘さを感じる。
ややアルコール(メンソール)感、渋みと共に黄桃、奥には控えめだがトロピカルなフルーツ感も感じる。
グラスになじむことで、フルーツ感はさらにたっぷりと出てくる。チューリップグラスの淵の辺りを是非嗅いでほしい、
フルーツの皮のほかに、缶詰の桃入りのショートケーキのような上品な甘さが立っている。
味:意外とさらりとした口当りから、口の中で甘酸っぱいフルーツ感がしっかり広がる、
若干メンソール、バブルガム、桃のペースト、プラム、オレンジ、煮出した紅茶。
鼻抜けは植物っぽさとビターチョコレート、戻りは本当にしっかり、喉奥停滞系の残り方で、喉の奥から長くフレーバーを鼻腔に供給する。
後半はトロピカルフルーツも混じりながら、胡桃、ローストした麦や木のビター感。
余韻にかけて1伸びあり、強いスパイス、ビターでドライでメイプルや梅等の酸味も伴いつつ長く続く。
コメント:ソサイエティのグレンファークラス、オフィシャルだったら1本いくらなんでしょうかという長期熟成モノ。
樽はフレーバーから推測するとおそらくバーボンホグスヘッド。
先日、山岡氏が主催された“アイラモルトを飲もう”の会に参加した際、じゃんけん大会の景品としていただいたもので、絶賛美味しくいただいている最中です。
このファークラス、最初はナッティーさと渋みが強く感じられ、こりゃファークラスの長期熟成にありがちな過熟系か・・・?なんて思いましたが。
「1年1分をかけて味わいなさい」とはブルイックラディのジムマッキュワンの言葉らしいが、まさにそのとおり。
時間をかけてじっくり味わうと、素晴らしいフレーバーがどんどん出てきて、実に味わい深いモルトです。
ファークラスの長期熟成というと、どシェリーな印象が強いですが、なんだよなんだよこういうのもOK・・・
やや過熟気味で渋みは強めですが、それ以上にフルーツ感しっかりでいいじゃないのという印象。
これはしばらく美味しくいただけるなぁ。
#グレンファークラス