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SVブローラ1981-2002(20年)

 

Signatory Vintage
The un-chillfiltered Collection
BRORA 1981
(ブローラ 1981)

Aged 20 Years
46.0% 700ml

Distilled on 12th November 1981
Bottled on 17th October 2002
Cask type: Refill Sherry Butt
Cask No: 1420
Bottle No: 665 of 839

価格:9000~10000円(購入は5000円)
オススメ度(5)
☆☆☆☆☆
※ただしブローラとしてオススメするなら、☆3

香り:白い花、フローラルでヨーグルトのような乳酸系酸味、香水感、ニューポット系のトゲのようなモノを感じる。
アルコール感もありややクリーン。奥から若干の木の香り、20年間の熟成とは思えないくらいプレーンな酒質を連想させるフレーバーだ。

味:甘い蜜と香水感、なんというか香水感主体でブローラというよりもクライヌリッシュに近い。
ボディは度数を考えれば並、微量のスパイスが出てくるが、飲み込んだ後少し時間をかけて舌や口奥を刺激する。
後半にかけて若干パフュームっぽさも出てくる。鼻抜けは香水感、ハンドソープ。
余韻は若干ビターな構成で、麦、メロンの皮を少量、干した牧草を感じる。香水感主体のあっさりとした構成で、香り、味共にニュートラルな印象。

コメント:たまには自宅飲みテイスティング。モノは2ヶ月ほど前に購入した、SVのブローラ。
80年代で安かったとはいえブローラです、多少期待していたのですが・・・香水感バリバリのいつパフュームに化けるかという感じです。

1983年に閉鎖された本蒸留所は、70年代以前については今更語りようも無い素晴らしいモルトがそろっていますが、
70年代後期、それも80年代の閉鎖間際は評価の難しいボトルが多く、本ボトルも残念ながら、かなり評価の難しいボトルにあたります。

70年代前半のブローラと80年代のブローラは何が違うのか、それは一言で言えば酒質の厚さです。
フレーバーから推測すると、70年代前半のブローラは、かなりミドルカットを厚く取っており、原料の良い部分をじっくり抽出していた傾向があります。
だからバターのような粘性があってピートもはっきりと感じられるし、なによりフレーバーが厚い!
それが80年代、ボトルによっては70年代の終わりごろから、こういった香水感が目立ち始め、それをピートや、シェリーなどのフィニッシュでごまかしたものが増えてきます。
おそらく閉鎖間際ということで、蒸留所の力、生産力がすくなかったのでしょう。
ミドルカットは極力広げられ、それでも高効率に少ない材料で蒸留させるものだから・・・結果こういう原酒が出てくる。

特に今回はリフィルシェリーといいつつも、樽の影響をあまり受けていない、かなり特殊な原酒です。
おそらくリフィルといっても3回目の樽か、フィノシェリーカスクのリフィルを使ったのかもしれません。
なんにせよ閉鎖間際の素のブローラを感じるという点では良い勉強なのかもしれませんが、私は70年代のほうが好みですね。

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#ブローラ

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