※写真はブルイックラディ1970年蒸留3本を・・・
(左) BLACKADOER Bruichladdich RAWCASK 1970-2002 53.8%
(中央)OB Bruichladdich 10y distilled 1970 43%
(右) OB Bruichladdich 1970 44.2%
先も記事にUPしましたが、目白の田中屋さんで開催された、「アイラモルトを飲もう第3回」に参加してきました。
今回の記事は前回の続編になります。テイスティングリスト等は前回記事にUPしてありますので、そちらもあわせてご覧になっていただければと思います。
真剣にテイスティングする皆様・・・?
あれ、アイス?
いや、ホント気温以上に熱気のあるアツイ会。先にUPしたリスト以外に、色々と飲ませていただき大満足の会でした。
これでこの後スペイサイドウェイに行ければ超最高だったのですが・・・、嫁のわがままを聞いて家に戻ることになり参加できませんでした。無念・・・
さて、今回の会ではリストの17本をテイスティングし、その中からTop5を決めるアンケートがありました。
全体の集計は一部聞き逃してしまったのですが、アードベック1974・KB&OB、ブナハーブン1968の2蒸留所ツートップ体制。
後日山岡氏からイベントページに集計結果がUPされ、以下の結果でした。
1位 Ardbeg1974 Kingsbury 76points
2位 Ardbeg1972 OMC 69points
3位 Bruichladdich 1970-2002 58points
4位 Ardbeg 1974 Provenance 55points
5位 Bunnahabhain 1968 Auld Aquaintance 53points
ブナハーブンが上位というのは意外だったのか、集計の際「ブナハーブンつええなぁ!」という声も聞こえました。
しかし個人的には素晴らしいシェリー感で、これだけでも着た甲斐があったと感じる一杯です。
また、以下の私のランキングもそうですが、カリラが入っていない不思議なランキングとなりました。
なお個人的なTop5はこの5本です。(上記写真はランキング発表時)
No,1 Ardbeg1974 Kingsbury 50.0%
ピート薫香しっかり、ほのかな潮で透明感があってやさしい。若干の消毒液っぽさ。
粘性のある口当りから広がる樹液やフルーツ感。やや乳酸系。後半スパイス、燻し感があり素晴らしいピート薫香の鼻抜け。
自分の中のイメージとして、実にアードベックらしい1本。その存在感に圧倒される。
No,2 Bunnahabhain 1968 Auld Acquaintance 43.8%
しっとりして上品なシェリー感、ダークフルーツのシロップ煮。奥にメンソール、ハーブティーのようなスーッとする香りがある。
味も上品で酸味控えめのレーズン(巨峰のようでもある)やプラム、チョコレートソース、やさしい甘さが長く続き戻りも素晴らしい。
No,3 Ardbeg 1974Provenance 55.6%
ピート薫香、やや動物系の脂。その中で香ばしさを感じる甘さはキャラメルソースがかかったカスタードプリンのよう。ハーブや若干の薬臭さもある。
口当りはさらっとしてるが、中間からタール質、燻した麦。バナナクリームや麦、若干の土っぽさ。ビターそしてピーティーで、舌上に柔らかいスパイスが残る。
これもまた素晴らしいアードベック。値段も驚異的w
No,4 Bruichladdich 1970 44.2%
ナッティーでフルーティー。この年代のブルイックラディらしいフルーツ感で、リンゴや洋梨の皮のような植物質を伴うフルーツ感がしっかり。
持ち込んだ1970ロウカスクと飲み比べてみたかった1本。60年代、70年代のアイラは総じてこのようにフルーティーであるが、
個人的な見解ではこのフルーティーさや、上品なヨード感が出なくなったから、ピートが前面に出てきて今のような形態になっていったのではと感じている。
No,5 Bruichladdich Islay Barley 2004 for Islay festival 2010 57.5%
意外性の1本、アイラフェス2010のブルイックラディ2004-2010が5番手に。
香ばしい麦感、焦げ感が上面にあり、かりんとうのようでシェリーカスクであることを容易に連想させる。
オイリーで酒質は重め。若さからかアタックもあるが、麦の味わいがしっかりしている。ベリーよりは焦がしたキャラメルソース。ややピートスモークも。
これから先を期待させてくれる1本。
No,1とNo,3のアードベックのこの年代はまず間違いないところですが、やはり素晴らしいです。
カリラも悪くなかったのですが、若干”空気”になってしまっていた部分がありました、このラインナップじゃ流石にね・・・。
なお、Top4までは本命中の本命ですが、5位の1本は意外どころをチョイス。
ブルイックラディの最近は何したいのか良くわからないモノが多いのですが、かりんとうシェリー系で麦っぽさがしっかりあって、
おぉ意外としっかりしたの出てるじゃん。ネタじゃないねコレは、という1本。
将来への期待をこめて5位にチョイスしました。
ラインナップ意外のボトルとしては、余市1987NON-CHILL FILTERED 55.0%とか飲めたり・・・
アンチルじゃないほうは1本持ってるんですが、エアーテイスティング状態で、87余市は初体験なくりりんさん。
あーやっぱり美味いですね、88、89は評価が割れるところでしたが、世界1位はダテじゃないです。
しかし2週間前のいわきのときといい、7月はホント良いもの飲めてます。
きゃず3さんからちょっといただいた・・・ブルイックラディのオクトモア麦
ピートで燻した後、オクトモアとして蒸留する前のモノだとかで、序盤はスナックモルトのような感じなのですが、
中盤から後半にかけて口の中にピート味のタールがへばりつくように、ピート感が残ります。
これは・・・すごい貴重なんじゃないでしょうか、いつもありがとうございます。
会の最後はじゃんけん大会、山岡サンのチョイスでいくつかボトルが景品になり、勝者がボトルをゲットできるというもの。
だいたい最後は写真のように2人が残って一騎打ちになるのですが、これは盛り上がりました。
そしてくりりんは今回、なんとソサイエティ・旧ボトルのグレンファークラス1965-2005 No1.129(残量1/2)をゲット!!
今回のラインナップ(DVDブック付き)で参加費8000円は破格以外のなんでもないですが、
その参加費から差し引いても、おつりが出るくらいの景品をゲットしてしまいました。
うはうは~♪
なお、今回の会に関する記事内容では、私の勝手な判断からご迷惑をおかけしました。
このようにブログに写真を載せ、記事としてUPする場合は事前の承諾が必要なところです。また参加者の顔が映っている写真を使うなら、それはより重要な確認事項となります。
結論を言えば、それを怠ったまま今回記事をUPしておりました。問題にこそなっておりませんが、コメントされないだけで気にされていた方も居たかもしれません。
本件の私の対応につきまして、大変失礼いたしました。
そして最後に、会に参加された皆様、楽しい時間をありがとうございました。
そして山岡様、大変素晴らしい本(資料と言うべきですね、これは)と、このように素晴らしい会をありがとうございました。
これからもますますのご活躍を、いちモルトファンとして期待しております。
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