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スプリングバンク1966/96@87Malts&Heath

  

SPRINGBANK 1966-1996
BARLEY MALT
(スプリングバンク ローカルバーレイ)

700ml 52.0%
Aged 30 years
Distilled:1966年2月
Bottled:1996年10月
Cask No,1966475
Bottle No,1126

オススメ度(10)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:まず、若干くすんだような、はっきりとしたレザー香があり、このレザーの裏からどんどんフレーバーが出てくる。
香ばしい麦香、乾いた木、栗の渋皮、さらに甘酸さのあるフルーツ香も出てきて上品で複雑。
甘酸っぱいフルーツは、オレンジピール、ベリー・・・若干の梅の花も感じる。
本当に複雑で、フレーバーのレイヤーが次々と開いていく、バランスも良い。

味:ややクリーミーで甘酸っぱい口当り。ラズベリー、生プラム、フルーツ感と合わせて乳酸系の酸味や蜂蜜。
口の中でよりクリーミーになり、まるでラズベリーソースがかかったヨーグルトのよう。
後半は舌上のスパイスと、ココナッツ、ナッティーさに麦の香ばしさ、焼いた栗もある。
鼻抜けは栗と甘酸っぱいフルーツ、口奥には若干のウッディーな渋みと心地よいビター感があって、素晴らしく複雑。

コメント:人生2度目のローカルバーレイ。前回は福岡某所で1966-1997をいただきました。
今回の96と比較すると97のほうがレザー感が前面にあり、もう少し乳酸系だったように思います。
96は樽の影響が非常にうまく出ており、レザー感もありますが麦やオーク香に加えてベリーなどのフルーツ感もバランスよくあり、
モルトの香水と呼ぶにふさわしい、本当に多種多様なフレーバーがどんどん出てきます。

今回、ヒースで行われたテイスティング会では、ローカルバーレイ1966はマッカラン1966と人気を二分していましたが、
個人的にこのモルトは、経験があればあるほど、モルトに積極的であればあるほど楽しめるモノだと思います。

マッカラン60年代の体にじわりと染み渡るようなシェリー感、ボウモア60年代の体の力を奪うような南国感など、わかりやすいモノと比べると
ローカルバーレイが持つ要素は、抜け、戻り共に素晴らしいですが、“多種多様なフレーバー”であり、
それはボトルから語りかけてくるモノではなく、ある意味飲み手が“理解”しようとして、探し出さなければならないモノが多いように思います。

テイスティング会でも話しましたが、「お前のことをもっと知りたい!」という気持ちがあると、
どんどん心を開いてくれる、どんどん楽しくなる。このローカルバーレイはそんなモルトだと感じています。

私はローカルバーレイの66-97を2ヶ月チョット前に飲みましたが、この2ヶ月間はブログも書くようになってか、
今まで以上にモルトを飲み、テイスティングノートを書きまくっていた時期でもありました。
そして今回のテイスティング(66-96)は、ボトルの状態も素晴らしかったのでしょうが、前回以上に素晴らしく、楽しめるものでした。

これが1年後、10年後に同じボトルを飲めたとしたら・・・どういう印象を受けるのでしょうか、どういうコメントをするのでしょうか。
ウィスキーにはそういう、自分の成長によってあけることが出来る扉の数が増えていくのが面白さのひとつですね。

~~雑談~~

連休は軽井沢に行っていたくりりんです。
今日東京に戻ってきましたが、何とか更新を間に合わせること出来ました。
なんせ19日17時までのスタンバイしかしていかなかったので、ギリギリセーフ!

軽井沢といえば・・・軽井沢蒸留所です。
もう今更なネタですが、訪問記事は後日UPします。

~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より~~

【完】87Malts Night!! くりりんSide(7) ←この辺です。

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