BERRY BROS’ & RUDO
BERRYS’ OWN SELECTION
PORT ELLEN 1982
(BBRポートエレン 1982)
700ml 55.6%
Aged 25 years
Distilled:1982年
Bottled:2007年
Cask No,2470&2472
オススメ度(7+α)
☆☆☆☆☆☆☆★
※★は要検討項目
香り:海の磯、古い倉庫、ニボシ、クランベリー、やや粘性を持ったシェリーの甘さと、
ピート薫香が渾然一体となっている。甘さと燻し香に若干の塩分を含んだ香りは鰹節のよう。
強めにピートを焚いたポートエレンの足りない部分を、シェリーが補っている印象で旨さを予感させる。
純粋なアイラシェリーとしては、少し独特な香りもあるように思う。
味:口当りからガツンとフレーバーが広がる。無糖のイチゴジャム、煮詰めたドライフルーツ、そしてスモーク。
クリーミーというよりはタール系で、舌にねっとりと絡み付いてくる。動物的な脂も少々。鼻抜けにピート薫香とベリー、薫香が強めに抜ける。
余韻にかけては舌上にジャム感を残しつつ、口奥に皮付き葡萄、ニボシ、ビターチョコ。
コメント:いわき@87Malt Night!!にて。フリーテイスティングで、タケモトさんからの提供ボトル。
まるでロングローのシェリーを思わせるようで、甘酸っぱいベリーとピート薫香が競演している。
全体的にバランスが整っているポートエレン。ポートエレンは70年代と中心にいくつか飲ませてもらっていますが、
正直なところ、80年代のポートエレンは力を失っているというのが自分の中の評価で、長熟であってもあまり惹かれるモノは無い・・・
と思ってしまっていのですが・・・いや、コレには驚きました。アイラ好きには是非飲んでほしい1本です。
香りのところでも書いていますが、強めのピートとボディ全体の中で(特に前半部分)で作用しているシェリー感が非常に良いです。
シェリー感で足りない部分を補って、下から底上げしているという感じです。
何より80年代でこのシェリー感というのも良いですね、上乗せ、作為的な感はほとんど無いです。良い樽をつかったのでしょう。
BBRらしく2樽を合わせたシングルモルトのカスクストレングス。加水版もあるということですが、この味ならカスク版を探したいです。
なお、自分の評価は☆7という印象でしたが、当日飲んだボトルたちが10点を中心に伝説級のボトルでしたので、
単体で飲むとまた少し違う印象があるかなというイメージで、要検討項目1点分追加です。
~~87Malts Night!! 音声ファイル公開~~~
Part1,マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで
Part2,GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで
Part3,SRボウモア1966/84からSRオード1962/84 第1部ラストまで
Part4,第2部ブラインドテイスティングスタート、ledさん提供の羽生1988/2006 キングオブダイヤまで
Part5,第2部ブラインド2本目、ジャッコーネボウモア1969/1978まで
Part6,第2部ブラインド3本目、グレンエルギン12年・1970年代後期流通(くりりんの奇跡)からSRボウモア1966/84の驚愕の変化まで
Part7,第2部ブラインド4本目、ゼニス・ローズバンク15年からフリーティスティング途中まで。録音終了
~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より~~
【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(6) ←この辺です。
【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)
【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)
【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
#ポートエレン