OBローズバンク15年ゼニス＠87Malt Night

ROSE BANK（ローズバンクゼニス）
UNBLENDED SINGLE MALT
ZENITH Import

15Years old
75cl 61%vol
Bottle No, 426/2400

オススメ度（８）
☆☆☆☆☆☆☆☆

（※ブラインドでのテイスティングです。）
香り：蜂蜜、リンゴ感、クリーンでフレッシュ。上面に向かって伸びていく勢いがあり、
フルーツ香と若干の植物っぽさも伴う。透明感があって吸い込まれそう。

味：フレッシュで口の中へのアタックもあるが、白色フルーツ感、リンゴや白糖、
それを蜂蜜が奥から支えるイメージで、輪郭がしっかりしていながら厚みもある甘さを感じる。少しオイリーでもある。
時間と共に若干の香水感、余韻にオーク系のウッディさ、スパイシーでドライ。
蜂蜜を伴う勢いのある鼻抜けは、喉の奥から鼻まで駆け上がってくる。それほど長くはない。

コメント：いわき＠87Malt Night!!にて。ブラインドテイスティング4本目、ボーナスラウンド。
2本目でサカモト氏が、3本目でくりりんが正解したので、宣言どおりシークレットの4本目が出てまいりました。ラスボス的存在です。

当日開封したばかりだというこのボトル、開封直後ながら上面に向かってコレだけフレーバーが発散し、
まるでリンゴ飴のような甘さ、そしてスパイシー。
まず現行系で言えば、３Rのクライヌリッシュ1993のようなリンゴ感があり、蜂蜜的にはクラガンモアのような、嫌味の無い良いフレーバーだけ持ってきたような印象です。
そういう印象からかブラインドではクライヌリッシュやクラガンモアという意見が多く、90年代で短期熟成かも･･･
というフレッシュで若い派が主体でしたが、グレンファークラス60年代長熟という意見もありました。

そんな中で自分の印象は、クライヌリッシュがよぎったもののローズバンク。それもオールドボトルで70年代流通。
録音音声でも述べていますが、これを加水して・・・40度台に落とすと、現行系のローズバンクにかなり近づくのかなという印象です。

これだけフレッシュでよどみがないと、オールドボトルより90年代蒸留等が頭をよぎりますが、そこは今回の主催者様が用意するボトルです。
まず間違いなく、通常では考えられないクオリティのものを出してくるだろうと、ハナから古いとくすむ、ヒネるという印象は捨てておりました。

これがローズバンクがしっかりとした力を持っていたころの、本当の姿なのかもしれません。素晴らしいボトルでした。
なお、このローズバンク・ゼニスの20年を飲み損ねたことが、今回最大の心残りですが・・・
それはまた縁があれば、どこかで飲みたいと思います。

さて、約1週間にわたって掲載してきました、87Malt Night!! for Extream Drinker レポート記事ですが、
1部5本、2部4本、企画されておりました9本のテイスティングはこれで終了となります。
もちろんフリーテイスティングで飲んだボトルたちや、翌日7月11日にヒースさんで開催されたテイスティング会のボトルも残っておりますので、
まだまだテイスティングノートUPは続きますが、これにて一応一区切りです。

今回の記事UPにあたり、いつも以上の、大変多くの皆様に本ブログをご覧になっていただきました。
本当にありがとうございました。とても嬉しいです。
今後もウィスキー関連の記事をUPしていきますので、引き続きご覧になっていただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

～～87Malts Night!!　音声ファイル公開～～～

Part1，マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで

Part2，GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで

Part3，SRボウモア1966/84からSRオード1962/84　第1部ラストまで

Part4，第２部ブラインドテイスティングスタート、ledさん提供の羽生1988/2006　キングオブダイヤまで

Part5，第２部ブラインド2本目、ジャッコーネボウモア1969/1978まで

Part6，第2部ブラインド3本目、グレンエルギン12年・1970年代後期流通(くりりんの奇跡)からSRボウモア1966/84の驚愕の変化まで

Part7，第２部ブラインド４本目、ゼニス・ローズバンク15年からフリーティスティング途中まで。録音終了

～～87Malts Night!!＆BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より～～

【完】87Malts Night!!　くりりんSide(７)

【速】87Malts Night!!　くりりんSide(６)　←この辺です。