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スペイキャスト・マッカラン15y@87Malts&Heath

 

GORDON&MACPHAIL
SPEY CAST {Macallan}
(ゴードンマクファイル・スペイキャスト-マッカラン)

Aged 15years old
70Proof  26 2/3FL OZS
40% 700ml
“Selected and bottled for Mr. Edward Giaccone”

※1970年代初期(1973年前後)の瓶詰めと思われる。蒸留は1950年代後期。

オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆

香り:上面にはオロロソシェリー酒の香り、瑞々しい葡萄、シロップ、透明感があり奥からやや樽香(オーク)も感じる。
しっとりとして落ち着きがある、上面のオロロソシェリーは通常コレだけはっきりと感じると上乗せ感や、
作為的なモノとして感じるところが、全体的に落ち着いており、嫌味に感じない。
それどころか、1973年詰めと仮定すればそこから37年経過している中で、これほどの状態を維持しているのには驚くばかりである。

味:スムーズに入っていく。葡萄や瑞々しいブルーベリー、イチゴもあるがジャム質ではなくジュース。
中間にかけてカラメル感もあり、広がりはGMの40度加水らしくやや弱く感じるが、透明感があり、適度なコクで全体的にやさしい。
余韻に欠けてウッディーさ、白葡萄のような甘さも感じる。鼻抜けは優しくふくよか、
刺激は少なくパンチに欠けるがじわじわと戻ってくるシェリーがポイント。このじわじわ感を楽しみたい。

コメント:BARヒース、テイスティング会にて。ジャッコーネ氏が詰めた数少ない(唯一?)のマッカラン。
スムーズで良質なシェリーを思わせるフレーバーは、良い年代のマッカランだなと思いつつも、
やはり中間はGMのスタイルが感じられる。これが46度、いやせめて43度だったら伝説になったかもしれない。

さて、以下くどくどと書いてしまいますが、ヒースさんでのテイスティング会のこと。
今回紹介したスペイキャスト15年はテイスティング会での2本目。
この前はオフィシャルのグレングラント1974 5年 
この後はオフィシャルのマッカラン1966(17年前後)ジオベネッティ表記

オフィシャルのグレングラントのラベルはもうずっとほぼ同じデザインが使われており、
それはGM社からリリースされるグレングラントにも採用されています。
グラント1974でGM社の解説も織り交ぜながら、5年という樽の影響をあまり受けていない短期熟成原酒を味わい。
次はそのGM社の、それもジャッコーネ氏のチョイスのマッカラン15年40度。
マッカランはテイスティングノートのとおり、良質シェリー感とGMのスタイルが感じられます。
熟成感、樽の影響、非常にわかりやすいだけでなく、GMつながり。
(熟成感や樽の影響については、射命丸さんがコメント紹介の際に話されており、なるほどー!と思ってしまいました。)

そして次はオフィシャルのマッカラン1966ジオベネッティ表記・・・
スペイキャストは15年で、熟成期間はほとんど変わりません。
ボトラーズとオフィシャルの比較や、シェリー感の比較、前後の関係でとても色々なことがわかってくる構成になっていたのです。

ボトルとボトルの間に張られた多くの伏線、つながり。
本当に、色々考えられてボトルをチョイスされたんだなということが伝わってきます。脱帽です。
コレだけのことを、黙って出来る、そんなBARや飲み手が増えれば、日本の酒文化は大きく変わるかもしれません。

~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より~~

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