DUNCAN TAYLOR
Special Peerless
BOWMORE 1966
(ダンカンテイラー・スペシャルピアレス ボウモア1966)
44.9% 700ml
Aged 43 years
Distilled:1966年5月4日
Bottled:2009年9月3日
Bottle No,36/153
Cask No,3313
オススメ度(10)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
香り:上面から非常に素晴らしい南国フルーツ、パッション感、黄色いフルーツの皮やレモンもある、
乾煎りした麦の香ばしさと合わさって、素晴らしいトロピカルなフルーツフレーバーを形成して押し寄せてくる。
ガヴァやレモン、マンゴーの缶詰、レモンピール、若干の植物質はパイナップルの皮、
奥からビワや黄桃のペーストも出てくる。フルーツに土は付いていない。
グラスからあふれ出るフルーツ感、変化もある、先入観なく嗅げば間違いなく驚愕するレベル。
味:口の中に広がる甘酸っぱい南国フルーツ感、アーモンドの香ばしさ、若干の脂肪酸を感じる。
これもフルーツ満載で、マンゴー、パイナップル、瑞々しい生プラム・・・口当りからしっかり広がり、
そのまま最後まで広がり続ける。香りからすれば南国感という剛速球の一本槍(ただし球質はさほど重くない)。
鼻抜けもパッションフルーツ香、非常にスムーズできれい。ヨードやピート薫香はほぼ皆無で、
現行品から連想すればこれはボウモアとは思えない。
コメント:いわき@87Malts Night!!にて。本会のメインボトルのひとつであるダンカンテイラーのボウモア1996-2009。
ダンカンテイラーのボウモアが持つ南国感は、ある程度予想していました。暦にして1年チョットとはいえ、色々飲ませていただいたワケで、
「まぁこんなもんだろう」という、そういう自分勝手な、ある意味自信過剰な予想を持ってボウモアが注がれたグラスに鼻を近づけました・・・・
ぶっとびました。
思わず噴出しそうになりました。
なんだこの、怒涛のごとく押し寄せる南国感は。
新調されたスペシャルピアレスパッケージは、このモルトのためにあったんじゃないかと思えるくらいのフレーバーです。
予想のはるか上を行く、濃縮され、あふれ出る南国フルーツ香と乾煎りした麦のような香ばしさ。
これは、麦じゃなくてパッションフルーツの果汁を蒸留していませんか?とボウモア蒸留所を問い詰めたくなります。
味わいは香りから一直線で、なんというか愚直で、または作為的と思えるほど“南国感”。
アイラの女王というよりは、南国に住む小麦色の肌をした健康的な女性が思い浮かびます。
以前あるBARでこのボトルを飲まれたという方が話していた「なんとうかね、作為的というか、南国感過ぎるんだよね~、確かにすごいんだけど」というコメント。
さらにこの会でもボウモアの南国感について、「南国感を付加するエキスを入れてるんじゃないか」や、「同じ南国感ではない気がする・・・」というようなコメントも出るくらいでした。
その言葉の意味を、飲んではっきりと理解しました。
確かに、ピアレス香と呼ばれるフレーバーや、ボウモアの南国感について知識のある方なら、この怒涛の南国感は逆に違和感を覚えるかもしれません。
しかしこの南国感に対する疑惑は、この会で別途飲ませていただいた、サマローリ・ブーケット・ボウモア1966-1984で氷解することになります。
これが、このボウモア66年代が持つ本当のポテンシャルなんですね・・・。
その紹介は、追ってまた後ほど。
なお、☆はこのボトル単品で飲んだならば10でした。
しかしこのときは・・・他のボトルがすごすぎました。なので星がひとつ黒星になっています。
~~87Malts Night!! 音声ファイル公開~~~
Part1,マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで
Part2,GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで
~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より。~~
【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(4) ←この辺です。
【速】87Malts Night!! くりりんSide(3)
【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)
【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
#ボウモア