GLENDRONACH (グレンドロナック)
MATURED IN SHERRY CASKS
For PREVI S.P.A-BRESCIA
Year 12 Old
43% 700ml
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆
香り:上面にオロロソシェリー酒の香り、紹興酒のようでもある。
奥からカラメル、煮たフルーツのペースト、レーズン、ほんの少しのオレンジを感じる。しっとりした濃厚シェリー感。
味:ややのっぺりとしたシロップのような口当たり、レーズン、メイプルシロップ、ミルクチョコレート。
硫黄感のない濃厚シェリーで、フレーバーの底のほうにどっしりとしたシェリー感があり、酒質を支えているイメージ。透明感もある。
余韻はシェリー、完熟ストロベリー、オーソドックスに渋みを伴いドライ。鼻抜けは赤肉メロン、メイプルシロップ。
コメント:OMCにて。上乗せしたシェリー感があるものの、原酒由来と思える表情が奥にあり、原酒の質と同時に、樽の質の良さも感じさせる。
滑らかで飲みやすく、純粋にシェリー系のウィスキーとして味わうことが出来る美味いモルトだが、個人的な好みを言えば、もうひとつフレーバーがほしいところ。
adamoさんの記事(Air-Tasting BAR 愛桜)に本ボトルが記載されていましたが、
80年代流通品で、PREVI S.P.A-BRESCIA という謎の地域向け、Whiskyfunで92点を獲得したボトルだそうです。
国内流通品かと思って飲んでいたのですが、あれ・・・じつは貴重?^^;
くりりんのテイスティングはいつもこんな感じですw
現行12年と比較すると、確かに飲みやすく、シェリーとの一体感、酒質の角の取れ具合は断然本ボトル。
悪くないかなーと思っていた現行品12年も、香り、フレーバーに荒さと若さが目立ってしまいます。
加水での伸びしろは現行品のほうが良いかなと思うのですが、
やはり現行品とこの時期のシェリー感には、ある種共通の差があるように感じます。
この辺は原料はもちろんのこと、オールド側に樽の絶対的アドバンテージがあるので、比較してしまうのは罪というものなんでしょう。
ここでふっと思い浮かんだ某BARのバーテンさんの言葉
「オールドと現行は比較の仕方によるけど、現行の良いところを引き出すような比較でないと意味がないんじゃないの?」
いや、ごもっともです・・・
とまぁ、今回はワールドカップが気になって仕方ないのでこの辺で。
がんばれニッポーン!!!
#グレンドロナック