Lombard”s
Jewels of Lslay
(Laphroaig?)
Distilled 1976
Bottled 1997
50.0% 700ml
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆
香り:まずレッドフルーツ、ベリーや熟した果実香、パパイヤ、そしてクリーミーな麦感もある。
奥から燻したようなピート薫香が出てくるが、ピートは強すぎず、
縁の下で熟した果実感を支えているイメージでバランスは良い。
全体をまとめるとお茶・・・ほうじ茶のようでもある。
味:品の良いやや粘性を持った甘さのある口当りから、中間に甘酸っぱさ、南国感とラズベリー、
しっかりしたボディを感じる。そして中間の終わりごろから適度なピート感が現れる。
香で感じたままの印象で安心するが、余韻は適度にオイリーでピート由来のビターさ、
中間の柔らかさとは対照的にスパイシー、喉を刺激する熱さがある。
戻り及び鼻抜けはクリームとベリー、ほのかなピート、燻した麦のような香ばしさも感じてしっかり。大人の味。
コメント:新宿某所にて。銘柄指定の無いモルト。
まずフルーツ感とピート感がしっかりとありバランスも良い、秀逸な一本だ。
なお、Lombardはマン島に本拠を構え、グラスゴーとロンドンに店を持つ瓶詰業者。
今回のボトル、アイラの宝石(Jewels of the Islay)以外では、ハイランドの宝石(Jewels of the Highland)等の
”宝石シリーズ”に加えて、昨日紹介したDistillery Collectionを販売している。
シリーズに共通する点はそのラベルデザイン(イラスト)、蒸留所の風景を描いたものだが、デザインは日本人画家が行っているのも驚きである。
なお、この手のボトルは蒸留所名がバックラベル(輸入&取扱元)のところに書いてあったりするのだが、
このボトルに限ってはそれが無く、ラベルに書かれているイラストと、そのフレーバーから推測するしかない。
イラストを見る限りでは、ラフロイグである可能性が高いように思える。
ただ書いてあるラベルイラストと中身が違うということもあるらしく、なんとも紛らわしいw
ではフレーバーはどうかというと、一時期のブルイックラディのようでもあるし、ベリー感がラガヴーリンといわれればそうとも思える。
アイラという指定が無ければ、タリスカーとも思えてしまうかもしれない。
しいて言えば、クリーミーでお茶のようなフレーバーに加え、ボトルを挙げればラフロイグ1987に共通するニュアンスを
いくつか感じることが出来たので、やはりラフロイグということにしておこうw
(その他、飲まれていた方も“ラフロイグ”なのでは・・・というコメントをされていました。)
しかし“Jewels of Lslay”とはよく言ったもの。どこか女性的で華麗なフレーバーに加え、これだけの味わいであれば、宝石という表現もおかしくは無い。
#ラフロイグ