グレンモーレンジィ アスター
(GLNMORENGIE THE ASTAR)
700ml 57.1度
取扱:ヴーヴ・クリコジャパン
価格:6500円前後~
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆
香り:ややアルコールの刺激、スパイス。木やニッキ、カスタードクリーム、バニラウェハース。
はじめは溶剤のような刺激も感じるが、時間と共にマロンクリーム、白桃のような香りも見えてくる。
加水でアルコール感が奥に入り、やや植物質、樽のフレーバーが前に出てくる。
味:クリーミーな口当り、栗やオーク香、やや胡桃、シロップのような濃い甘さ、
余韻に向かうにしたがってスパイス、鼻抜けはメンソール、戻りは胡桃、バーボンの風味もある。
しっかりした濃さのある余韻だ。加水で甘さが際立つ、スパイスも収まり伸びもいい。
コメント:デザイナーズカスクによって熟成させた原酒100%を使用したグレンモーレンジの逸品。2008年に販売され、非常に高い評価を得ていますね。
近年リリースされているオフィシャルの手ごろな価格帯の中にあっては、頭ひとつ以上飛びぬけた感のある1本。
コストパフォーマンスを含め、酒質に関して異論を挟む余地はないかと思います。
ただ・・・ここで樽に対する疑問です。
「デザイナーカスクに関する、ちょっとした疑問」
グレンモーレンジィの蒸留・製造総責任者ビル・ラムズデン博士は、アメリカ ミズーリ州のオザーク山地でゆっくり成長した、木目の細かいホワイトオークを慎重に選び続けています。
24 ヶ月以上という長時間の乾燥により、元来より持ち合わせる「多孔性」という特徴とともにオーク樽の呼吸を促し、スピリッツに最初のフレーバーである柔らかさを与える役割を果たします。
そして、スコットランドで最も背の高いポットスティルによって抽出された、グレンモーレンジィの誉れ高き繊細で複雑なスピリッツを詰め、暗く涼しい土の床の倉庫でゆっくりと長期間の熟成に入ることになります。
メーカー公式コメント(?)のデザイナーカスクの説明の一部です。
WEB上のいろんなところで見られる一文ですね。
ささいな疑問ですが、上記には「アメリカンオークは多孔性」と書かれています。
しかし多孔性なのはスパニッシュオーク(フレンチオーク)で、アメリカンオークは逆に木目が密。
この性質の違いが、かつてシェリー樽としてアメリカンオークが使われた木材の性質上の理由のひとつであり、
スパニッシュオークがシェリー熟成に向かない理由でもあったと記憶しています。
スパニッシュオークとアメリカンオークの情報のズレは、様々な書籍をはじめとして今に始まったことではないですが・・・
それともこれは、他の木材と比べて多孔性ということなんでしょうか。
だとしても、バーボン樽の定義ともなるバーボン法(連邦アルコール法)では、樽材=オークなので、他の木材と比べてというのは違和感があります。
っと、話がずれました。このアメリカンオークは木目が密でありながら、多孔性ということなんでしょうか。
オークについてあまり詳しくないので“多孔性””木目が密”という事項は、矛盾するように思えてしまいます。
そろそろオーク材についてもちゃんと勉強しないといかんですね。
(正しい情報お持ちの方、ご教授いただければと思います。)
>>グレンモーレンジ ネイティブロスシャー10年に続く
#グレンモーレンジ