ケイデンヘッド グリーントールボトル
スプリングバンク9年 1985-1994
700ml 61.2%
オススメ度(3)
☆☆☆
香り:ナッティ、ややニューポット系、セメダインや香水、芳香剤、
奥には綿やほこりっぽさを伴う現行品ではありえない香り。アルコール感あり。
味:嫌味ではないが口当りから石鹸、レモンやグレープフルーツ、バンクらしくなくローランドのようなライト感
後から蜂蜜、梅、生木(ヒノキのよう)の香り、塩
鼻抜けは蜜の甘さ、余韻はドライでスパイス、若さからくる荒さとやや塩っ気のある余韻。
コメント:石鹸を味わうことが出来るスプリングバンク。ボウモアのレモン石鹸や、
一時期のエドラダワーほど生理的に受け付けないレベルではないにしろ、
まさかスプリングバンクにもこういうモルトがあるのか・・・と、ある種の注意喚起でもあるように感じる。
ライト感は若さ故か、それにしても何か違和感が…
BURNSにて、次の一杯を選んでいたところ、マスターがこれなんかどうですかと、出してきたのがこのボトル。
おお、ケイデンのグリーントールの若いスプリングバンクですか。
値段もすごくお手ごろだし、いいねぇ、いっちゃいますかとチョイス。
後にマスターは語る
「いやぁ、くりりんさんもそろそろ石鹸に慣れてもらおうかと思って」
そうこの人、黒いんです。最近知りましたが。
パフュームが出ているモノとしては、ちょっと前のボウモア、グレンギリー、エドラダワー、グレンタレットらへん。
その原因はいろんな説があるものの、これが正しいという説はいまだ公になっていない。
それは発酵槽に住み着いた乳酸菌の仕業であるとか、発酵の際の泡を抑えるために表面活性剤(いわゆるミューズ的な)を投入していたとか、
ボトルを洗浄する際に若干残った洗剤が原因だとか、某Y氏は蒸留器の中に石鹸を投げ入れていたからだとか、
Sトリーさんがコメントしたとされているインバーターによる高効率蒸留の結果だとか、それはもう色々。
個人的には、蒸留前の所業が2回3回の蒸留後にあれだけパワフルな影響をもたらすとは思えないので
蒸留行程中か、後は樽や原酒の処理でなんかあんでないかなとか思ったり。根拠はないですが。
ただし、Sトリーさんは「もうパフュームは出さない」と宣言したと聞いており、
事実ボウモアや新ボトルのグレンギリーからもパフュームが消えたことから、奴等は研究成果からパフューム発生の原理を突き止めているとも推測できます。
ただ商売上手な奴らです、間違いなく公開はしないでしょう。
話がそれましたが、問題はこのスプリングバンクのパフュームボトル。
私はそれほどスプリングバンクに詳しくないですが、この年代でパフュームが出ているというコトは聞いたことがありません。
ありえるとすれば、ケイデンヘッドがボウモア(パフューム)で使った後の樽を再利用して、スプリングバンクを詰めた・・・ってところでしょうか。
んー、謎だ・・・。
#スプリングバンク