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パーフェクトドラム・ボウモア1993-2010@ウスケバオフ


(写真左のボトルです)

The Perfect Dram BOWMORE
Aged 16 years
1993-2010
(パーフェクトドラム・ボウモア 16年)

700ml 59.9度
Cask:バーボンホグスヘッド

香り:焦げた麦、ピート薫香、クリーミー、ややグレープフルーツの渋みや酸味、奥からフルーツ感、アルコール感もある。
時間と共にピート薫香や火薬が上面にきて、奥に脂(動物系)とサラミ、若干のチーズ、潮のニュアンス、
さらにフローラルな香りもじわじわと感じるようになる。

味:レモンやグレープフルーツ、乳酸系、度数相応の力で広がる。
中間からマンゴーやバナナ、その後ピートが現れる。(中間のフルーツは思いのほか短い)
強めの鼻抜けはピート由来のビターさ、余韻もピートのビターさが上顎中心に、スパイスは舌上、口全体ではまったりとして長く伸びる。

加水:加水でピートが落ち着き、海草、ピートの中にフルーツフレーバー、時折ちらちらと南国感が顔を出してくる。
口当りはやや粘性があり甘酸っぱさ、クリーミーで塩っ気、後半はピート薫香が支配的。
バランスよく、どこか上品なお菓子にピートで悪戯したよう。

コメント:ウスケバ関東オフ@タケモトさんお持込みボトル。注目のボトルのひとつであることは、説明不要でしょう。
私自身、モルト好きの端くれとしてとても気になっていたので、2本の93ボウモアが並んだときは昇天しそうな勢いでした。
(今回は流石にオフのときだけでなく、復習して取りまとめています。)

さて、1993年のボウモアはビックビンテージといわれており、
昨日UPしたケイデンのボウモア1993もそうですが、60年代に共通する素晴らしい南国感があるということが定説のようです。

しかしこのボウモアの特筆すべき点は、南国感以上に香りのレイヤーの多さかなと思います。
強めのピートに包まれながらも、時間と共に非常に多くの変化をしていく点が素晴らしいです。
そしてその中に南国が加わっていることで、味わいをより高いレベルへ引き上げています。

言うならば、近年のボウモアのフレーバーと、60年代以前の南国系のボウモアのフレーバーが現行寄りで融合した姿としてよく現れているように感じます。

大変面白い、しっかり熟成をしたアイラモルト、これはやはりビックビンテージの1993年代原酒だからこそなのでしょう。
しかし某所のように大金でもって大騒ぎするモルトではないですね。

>>パーフェクトドラム・ボウモア1993-2010 2ndリリースはこちら

―――――――キャンベルタウン10周年、ボウモア1993との比較――――

CADENHEAD”S Bowmore 1993-2009

せっかくの機会でしたので、これもやってしまいます^^;

以下、2つの用語を定義します。

南国系:60年代のマンゴー感
現行系:脱パフェーム後の年代、ピートやグレープフルーツ感

ざっくりと白黒つけるのであれば、キャンベルは南国系、パーフェクトドラムは現行系が私の意見です。
とはいえ、お互い共通するフレーバーもあります。
比率で話をすれば、キャンベルの10周年ボトルのボウモア1993は、南国系と現行系の比率が7:3、パーフェクトドラムのボウモアは上でも少し述べていますが3:7、というイメージ。

どちらもバランスが破綻しているわけでなく、合計10の中できっちりと方向性が出ており、
後は個人の好みが判断するところかなと思います。

オフ会時はどちらのボトルも開封直後だったので、その後の変化が非常に楽しみです。
きっと、どこかでまた巡り合えることを願って・・・

<5月19日22時:ギャー、比率の話が逆になってた!修正です・・・夜中〇時までやるもんじゃないねw>

#ボウモア

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