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グレンドロナック トラディショナル12年

グレンドロナック12年
トラディショナル
40度700ml

オススメ度(5)
☆☆☆☆☆

香り:表面的だがシェリー感しっかり、ダークフルーツ、木苺、
奥からチーズのようなクリーミーな酸味も。
加水でスポーツドリンク、レモンや湿った木、時間と共にシェリーが戻ってくる。

味:しっとりとしたあまい口当たり。チョコレートやプラム、サルタナレーズン、
続いてシイタケ、やや麦系の香ばしさ。全体的に刺激は少なめ、シェリーは少々べたつくようにも感じる。
後半にかけてドライになり、口奥には少量のメイプルシロップを伴う。
加水すると力を失い、前半から中盤にかけてのフレーバーの広がりがまったく無くなってしまう。

コメント:Sheepにて。現行の12年と比べれば明らかにシェリー感はしっかりしている。
ややシェリーのべったり感もあるが、ストレートであれば
スウィートで麦芽風味もあり、バランスは悪くない。

グレンドロナックは90年代以降いろいろ製品が出ていますが、
どれがどの年代の定番なのかわかりづらいので、整理のために年表を作成してみました。
(グレンドロナック年表、正しい情報をお持ちの方、ご意見いただければと思います。)

~~グレンドロナックボトル年表※~~~
・グリーンダンピーボトル12年(80年代)
・シェリーカスク12年(90年代前半まで)
・オリジナルカスク12年(90年代前半まで)←再々使用のオーク樽熟成
・トラディショナル12年(90年代前半~)
・トラディショナル 18年(90年代前半~)←トラディショナルの名称ではないが、製法は同じとのこと
<90年代中頃、トラディショナルシリーズ終売>
{1995年、グレンドロナック蒸留所一時操業停止}
・シェリーカスク1968(90年代中盤頃)
・シェリーカスク18年(1995年頃~)←限定リリース?
・シェリーカスク15年(1997年~2000年代前半)
<シェリーカスクシリーズ、終売へ>
{2002年、グレンドロナック蒸留所創業再開}
・オリジナル12年(2004年以降)
(2005年石炭直火炊き蒸留停止、スチーム過熱方式へ)
(2005年、蒸留所所有者がアライド・ドメック社からペルノリカール社へ)
(2008年、蒸留所所有者がベンリアック・ディスティラリー社に)
・グレンドロナック33年(2009年~)←実際は2008年ごろのリリース
・リヴァイヴァル15年(2009年~)
・アラダイス18年(2009年~)
≪以降、シェリーカスク1993(16年)や1972(37年)がリリースされている。≫

※上位品の瓶詰め年代等によって多少誤差はある

とまぁ、こんな感じでおおよそ整理できたと思います。
しかしいくら調べても、90年代の各シリーズのフェードインとフェードアウトの時期がいまいちよく見えてきません。
トラディショナルシリーズの寿命もえらく短いような・・・
当時はネットも普及してなかったので、今のように各社のプレス発表を明確な形で一般消費者が見ることが出来なかったのが大きな要因でしょう。

ちなみにグレンドロナック33年がリリースされた際のメーカーコメントと思われるものによると

―――――――――――――――――――――――――――
2002年に6年間の休止状態からやっと再開された蒸留所のモルトは、
オリジナルカスクと呼ばれるバーボンカスクのセカンドフィルと、
シェリー樽100%の2種類の12年熟成がリリースされていましたが、
最近はもうほとんど見かけなくなってしまいました。
その代替として15年物をリリースしていましたが、こちらも品薄となってしまい・・・
―――――――――――――――――――――――――――

となっており、トラディショナルの存在が無視されていることに加え、
オリジナルカスクとシェリーカスク12年の代替としてシェリーカスク15年となっていることから、
メーカー側の視点ではシェリーカスク12年とオリジナルカスク12年は、90年代中頃までもう少し長くリリースされていたのかもしれません。

なんかすっきりしないんですが、今回はこの辺で・・・
正しい情報が入り次第、上記年表は補足していきます。

#グレンドロナック

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