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シングルグレーン川崎1982

イチローズチョイス
シングルグレーン川崎1982
1982-2009 (27年)
700ml 65.4度

カスクタイプ:リフィルシェリー
ボトルNo,444/668

価格:9500円前後
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆

香り:トップノートからイチゴジャム、甘い木の蜜、やや植物系のクセ、
クリーンなアルコール感。非常にオイリーな香りだ。
加水してもアルコール感はやわらがない、華やかでバーボンのような甘い樽香、奥に硫黄の香ばしさ。

味:ラズベリーやイチゴジャム、木の渋み、焦げた硫黄、蜂蜜、オイリーなフレーバーが一気に押し寄せてくる。
バーボン系の味の構成で、シェリー感には透明感がある。スパイスはほとんど感じない。
中間のフレーバーは、やはりグレーンなのか単調気味。
余韻はベリーとシロップ、バニラ、鼈甲飴やビスケットの後味、リッチでメロウ。懐かしさを感じる。
舌の上がコーティングされて甘さが長く持続する。

加水でジャム感が落ち着き、硫黄が前面に出てくる、さらに余韻にウッディな渋みもでてくるが、嫌味に感じるほどではない。
加水するよりは、チェイサー片手にストレートで楽しむほうがいいだろう。

コメント:自宅飲み、開封約半年後のボトル。
開封後はかなりアタックが強く、フレーバーの刺激が強い印象があったけど、ようやく飲み頃かなぁという感じ。

2009年にイチローズモルトからリリースされ、それまで話題にも上らなかった三楽オーシャンの川崎蒸留所が、一躍日本のウィスキー業界の表舞台に姿を現した。
(詳しいことはぐぐれば池袋の某BARの方のブログに行き着くはずなので、ここでは割愛する。)
川崎に勤務して、川崎蒸留所の跡地に立つイトーヨー〇ドーが職場から見える位置にあるくりりんとしては、なんだか不思議な思い入れを感じてしまう蒸留所である。

2009年にリリースされたシングルグレーン川崎は、1976、1981、1982の3ビンテージがある。
川崎シリーズの個人的な評価としては、1976は頭ひとつ飛びぬけて別格、1981と1982は好みに左右される印象だ。
濃い目のシェリー系が好みなら1982は1981に比べて5000円も安く、お買い得感が高い。
もちろんフレーバーの一体感や加水時の安定感は1981に軍配があがるが、
開封後うまくフレーバーが落ち着いたモノに限っては、1982は1981と互角に戦える、そう評価できる。
(1982を購入したから、自己正当化したい気持ちが無いわけではない^^;)

日本のウィスキーの歴史を感じながら、じっくりと楽しみたい1本。

#川崎

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