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スプリングバンク1966 ローカルバーレイ

スプリングバンク
ウェストハイランド
(ローカル・バーレイ)
51.6% 700ml

Cask:バーボンカスク
Cask No,1966487
蒸留:1966年2月
瓶詰:1997年8月

価格:楽天で16万の履歴があるが、今は・・・
オススメ度(10)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

香り:ものすごい厚いレザーが液面に覆いかぶさっている。
まるでスポーツ用品店のグローブコーナー、靴屋の革靴コーナーに居るような、明確なレザー感を感じる。
松ヤニ、トースティーで麦由来の香ばしい香り、奥に石炭、加水でレザー感が収まりベリーや甘酸っぱい香りが前に出てくる。
非常に素晴らしい厚みのある香りだ。

味:クリーミーな口当たりでバニラやココナッツのお菓子、複雑でこれでもかという熟成感、フレーバーが豊かに沸き立ってくる。
時間と共にラズベリー、ベリー系のジャム、麦の香ばしさ、クッキー、蜂蜜、やや樽系の渋み、
シリアル入りのイチゴミルクのようでもある。口の奥にスパイスも。
塩はそれほど感じない。余韻、鼻抜けはビターな麦系だが、訴えかけるような力がある。

コメント:真のスプリングバンク。後は好みの問題、モルト側に悪いところは無い。

キャンベルタウンの麦、キャンベルタウンのピート、フロアモルティング、キャンベルタウンの石炭・・・
オールキャンベルタウンで作りましたよ、という在りし日のスプリングバンクの姿を凝縮した1本。
蒸留がラベルイラストそのままなら、蒸留の際の冷却方式もインバーターのような機械的なものは使われておらず、
じっくりぽたぽたとゆっくり流れ出る、フレーバーが厚く凝縮されたニューポットが生み出されていたことが容易に想像できる。

このボトルは1997年瓶詰めだが、それより前は1996瓶詰めがあり、カスクで3種類?が世に出ているという。

生きているうちにというのは大げさだが、しかし一度は飲んでおきたいボトルだ。

#スプリングバンク

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