ウィスキーのテイスティングノートの紹介ブログといいつつ、
モルトなブログになってきたので、たまには話題をアメリカ大陸に変えてみます。
ウィスキーならニューリリースからオールドボトルまで、見境なく手広く手を出しているくりりんですが、
その中でねらい目だなぁと思うのが、カナディアンウィスキーのオールドボトル。
それも70年代蒸留、贅沢を言えばそれ以前の蒸留のものが良いですね。
カナディアンは70年代までが全盛期で、80年代行は衰退期といわれています。
70年代以前のカナディアンは、現行品に比べて使われているフレーバーリングウィスキーのブレンド比率が高いのか、
原料の質が良いのか、ベースウィスキーも今ほど効率重視で高濃度アルコールで抽出されていないのか、
いろんな要因が考えられますが、とにかくフレーバーの質が良く、厚みがあります。
ストレートでよし、ロックでよし、ソーダで割ってもイケます。
さらに注目されてないから、安い、在庫豊富。劣悪な保存状態への耐性も高いようで、
見た目状態の悪いカナディアンクラブを購入しましたが、まったく問題ありませんでした。
なんというか、いいこと尽くしな酒なイメージです。
とりあえず手元には以下の3本をストック。購入価格は1000~2000円
・ブラックベルベット 40% 750ml 1979年通関 特級 ニッカ取り扱い
・カナディアンクラブ 40% 750ml 1983年通関 サントリー・アライオンズ
・クラウンローヤル 40% 750ml 1980年通関 マルカイ取り扱い
以下のテイスティングノートはご参考までに
(カナディアンクラブ 40度 750ml 1983年通関)
香りは軽やかで華やかな甘さ、バニラ、カラメル質でオイリー、やや植物質、これがライ麦のフレーバーなのか。
味はクセのないしっかりした甘さの後に、バニラ、オレンジのような爽やかさ、ほろ苦いビターな麦感を感じる。
バーボンのクセをなくしてフレーバーはしっかり残してあるような印象。
現行品とはまったく違う酒質。甘さは高度数アルコール由来のものではなく、原料由来のものだ。
それでいてクセは少なく、いい意味でライトなウィスキー。
現行品に関しては・・・あれは連続式蒸留器でウィスキーの製法、原料から作った〇〇〇アルコールですね。
ウィスキーとしては飲まないほうが良いでしょう。
オールドのカナディアンを飲まれたことのない方、ぜひ一飲を。
きっとカナディアンウィスキーの見方が変わりますよー
(舌に合わなかったらごめんなさい。)
#カナディアン