ウィスキーマガジンライブ2010
余市20年 1989
700ml 62度
Cask:バーボン
価格:17000~20000円
オススメ度(7)
☆☆☆☆☆☆☆
香り:アルコール、スパイスの刺激と共にピートやカラメルソース、
オイリーで奥にはフルーツ感もある。
味:口当たりはなめらかだが、すぐに強いインパクトがやってくる。
アイラ、それもアードベックか!?と思うほどのスモークとスパイス。そしてピート。
中盤からスモークサーモン、スモークサーモンにはオレンジや柑橘系の果実が添えられ、
無味の食用オイルもかかっている。口の中がワックスでコーティングされたようだ。
余韻にかけてはピート由来のほのかな甘さとスモーク、塩っ気もある。
コメント:実に美味い余市だ。スモーキーだがフレーバーそのものも厚く、破綻していない。
昨年、マイウィスキー作りで余市を訪れたときのこと。
対応してくれた工場長がこんな話をしてくれた。
「以前、サント○ーさんのウィスキー部門の方々(山○や白○の工場の方)が余市にこられたことがあった。」
「その方々は余市の代表的な原酒5種類を飲まれて、こうコメントされていきました」
「シェリーや活性樽などの原酒であれば、余市と似たようなモノはウチでも作れるだろう。
しかしヘビーピート(原酒名はピーティー&ソルティ)、これだけはウチで同じものは作れない」
シングルモルトが個性を味わうモノであるならば、
ピーティーでスモーキー、そしてソルティなタイプの余市原酒を味わうことは、
まさに国内唯一無二の”蒸留所の個性”を味わうことに繋がるということになる。
世の中は変わった。
これほどスモーキーな酒が受け入れられるようになり、
余市、そしてジャパニーズウィスキーの評価は世界中で高まっている。(書籍情報を信じるなら)
今なら言えるんじゃないかな。
「舶来盲信の時代は去れり・・・」ってね。
(今回はちょっとクサめに終わるw)
#余市