トーモア 5年
40% 750ml
1980年代流通ボトル
オススメ度
☆☆☆☆☆
香り:控えめなシェリー感、ナッツや麦芽系の香ばしさ、時間とともに奥から少量のパヒュームも。
若さは感じない、ひっそりとして落ち着いた香りだ。
味:まず麦感が前面にあり、スパイスがやってくる。樽系の渋み、胡桃、
合わせてカラメル質な甘さ、ボディ感は可もなく不可もなくそれなり、
噛み締めると口の奥に僅かな苦味を伴う。
余韻は控えめにシェリー感、麦の苦味とビターさを伴う。
コメント:1980年代後半のボトル。瓶の形状は80年代の六角ボトル(10年もの)と同じ。
5年表記とは思えない、10年クラスのしっかりとした熟成感がある。
一つ前の10年に近づいた印象、麦感があり、ビターであっさりとした仕上がり。
1~2杯目のモルトとしてどうぞ。
全モルトに言えることだけど、80年代以前のボトルは、5年や8年表記でもしっかりした熟成感があって美味いのが多い気がする。
現行品とのこの熟成感の差はいったいどこから来るのだろうか。
個人的には蒸留速度の違いか、5年といいつつも長期熟成の原酒をブレンドでしっかり使っているからかなぁと推測。
蒸留速度については、今はポットスチルからどばどばと流れ出ているけど、昔はちょろちょろと流れ出る程度だった(byWHISKY CWニコル著より)らしいから、
ゆっくり蒸留させることで、原酒そのもののフレーバーが厚くなって熟成感とも関係が出ているのかなぁとか思ったり。
#トーモア