GLENDRONACH
SINGLE CASK
(グレンドロナック1972)
Aged 38 years
700ml 51.5%
Distilled: 1972/03/02
Bottled: 2010/6
Cask No; 718
Cask type; Oloroso Sherry Butt
オススメ度(9)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
香り:鼻腔を満たすベリーの香り、熟したメロン、チョコレート、シュガートーストの香ばしさ、
良質なシェリー樽由来の深くコクのある甘さに貴熟香が見事なアクセントになって、
全体のレベルをより高いものにしている。グラスからは少しゴム系の香りもある。
1972ビンテージは何かあるのだろうか、すばらしいシェリー感だ。
味:甘酸っぱくパワフルな口当たり、レーズンチョコレート、皮付きの葡萄、黒蜜の甘さにローストアーモンド、オイスターソース、
ただ濃いだけではない、品のよささえ感じる濃厚なシェリー樽のフレーバーが体に染み込み、口福を導いてくる。
鼻抜けはベリー感を伴ってしっかり、余韻は焙煎したコーヒー、ビターでドライに変化した後で、
イチゴジャムを食べた後のような戻りが喉の奥からじわじわと来る。余韻もすごいが戻りもすごい、水を飲んでもなおのどの奥から戻りが持続する。
コメント:スペイサイドウェイにて。飲んでいたけどUPしていなかった1本。至高の1本、グレンドロナックの1972ビンテージ。
度数由来の力強さがありつつも喉腰は滑らか、ふくよかな甘さ、底知れぬコク・・・
1972ビンテージは2010年1月ボトリングの37年を飲んで、あまりの素晴らしさに感激したことが記憶が新しいですが、
5ヶ月後にボトリングされた形になる、樽違いのこの1972も大変素晴らしい仕上がりでした。
最近リリースが続いている、グレンドロナックの1970年代シェリー樽のカスクモノは、面白いことに樽ごとの違いが感じられるモノが多いように思います。
シェリーでコレだけ色濃く出ていると、どうしても「どかん」と来て、シェリーの甘さ、濃さに潰されて違いが出にくいように感じますが、
王道のシェリー系があったと思えば、南国感や貴熟香を感じさせるモノがあり、ベリー感に溢れてイチゴジャム炸裂の樽もある。
それらに共通することはすべからく美味であることです。
ここまで来ると樽と酒質との相性なんでしょうか、それとも純粋に手に入れていた樽が素晴らしく、少量生産であったことも由来しているのでしょうか。
今だから飲める一杯として、これら長期熟成シェリー樽のグレンドロナックは是非飲んでおくべきボトルであるように感じます。
2011年もグレンドロナック蒸留所のますますの飛躍を期待しています。
さて、1月6日はウィスキーマガジンライブ2011のチケット発売日でした。
前回は発売日から3日間のマスタークラスのチケット販売は抽選で、という手法がとられていましたが、今年は先着順!!
受付開始は正午から。会社のパソコンで購入するわけにも行かず、自宅からモバイルPCとWimax持ち込んで昼休みに購入しました。
おかげで無事に参加券と、MCはトマーティン、ダンカンテイラー、グレンドロナックを確保できました。
2011年リリースのサンプルを試飲できる秩父や、キルホーマンの5年もすごく魅力的でしたが、夜はタケモトさん主催の87Malt Nightもありますし、
なにより参加費だけでもバカにならない、財布がヒジョーに厳しいわけで・・・泣く泣くあきらめることに。
参加される皆様、1年に1度のお祭りです。楽しんでいきましょう!
PS:エイジング研究会の皆様
マガジンライブ当日に受け取りを希望される方は、
どちらの日にこられるのか、あらかじめくりりんまで連絡ください。
PS2:1月10日、三鷹のBURNSにて新年会とあわせてブラインドテイスティング大会が開催されます。
ご興味ございます方は、昨年9月に開催された前回の様子はこちらから、
今回の開催&参加概要についてはこちらからご確認ください。
くりりんはもちろん参戦いたします。
#グレンドロナック #BURNS