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グレンタレットの思い出


  
※写真はWEBからの拾い物で、本記事とは一切関係ありません。
 
 
もう1年くらい経つのでネタにしてしまいます。
直接お会いしたことにある方には、飲んでるときのネタとして話したこともある話です。
 
一言でまとめると、あるBARの接客が不満だった!というそれだけのコトです。
別に今なお気にしているわけではなく、昨日タレットの記事を書いたので、思い出したついでにUPします。
今となっては”それはないだろ的”な笑い話でしかありません。
 
 
私は、ウィスキーに対しては「うまい」「まずい」を比較的はっきり書くほうだと思いますが、
BARやバーテンさんに対しての不満や疑問は書いてきませんでした。(黒い、とは言いますがw)
正直皆様の仕事ぶりには頭が上がりません、こんなメンドクサイ小生意気な客を嫌な顔せず迎えてくれる、それだけでも十分なのです。
しかし、この話はその前例を覆して、あるBARとバーテンさんに対しての文句になっています。
例外中の例外として、読まれる方は読んでください。 
 


ウィスキーにハマり出しのころ、まだブログもやってなかったころ、日常の行動範囲で来店できるBARを開拓していたときのことです。
駅から少し離れたところにある某BARを、残業でヘトヘトになった後にたずねました。
 
そのBARはウィスキー(モルト)に力を入れていると公に宣言しているだけあって、オールドから現行までそれなりに・・・というかかなりモノがそろっています。
遅い時間でしたが店内はバーテン2名で、お客はカウンターに2名、常連と思しき客が奥と真ん中に座っており、私はカウンターの出口側の端に案内されました。
さぁ、今日も良いモノ飲めそうだぞ!期待に胸を膨らませつつ、とある腹積もりから「グレンタレットで何かください」と注文。
バーテンさんは「タレットですと、現行品と90年代と70年代のオールドがありますが」
オールドボトルからウィスキーにハマった私は迷い無く「じゃあ70年代をください。ハーフできますか?」
 
できますよ、と言うのでハーフで注文し、おしぼりを受け取ります。
(順番が逆な気がしますが、まぁこれは誤差の範囲です。)
 

まず、ここで1点。おしぼりが・・・くさい!
くさいというのは悪臭ではなく、フローラルなトイレの消臭剤を濃縮したような香りがプンプンします。
溶液の割合間違えたんじゃないの?というくらいで、カウンターに置いておくと明らかに鼻まで香りが届いてきます。
ウィスキーに力を入れているのはいいのですが、重要な要素である香りの邪魔になるおしぼりというのはどうなんでしょうね。
 
そしてグレンタレットが出てきます。
まぁこのボトルはパフュームなんですが、それはそれで別にどうってわけじゃありません。
私自身の勉強にもなりますし、それをネタにしてハナシで盛り上がれたりすればOKです。
私はBARで静かに飲むというより、バーテンさんと色々話したい派なんですよね。
 
 
が、バーテンさんは3つ隣の席でパスタをすすりながら食べている常連の相手で必死。
まぁこちらは初見の客ですから、それもある程度は仕方ないところ。
ウィスキー好きという空気をぷんぷん出して、グレンタレットも明確なネタ振りだったのに、気づいてもらえないのはちとさびしいですが、
バーテンさんはバーテンさんで初見のお客にはハナシを振りづらいというか、どういう趣向なのか読めないで困るというのもあります。
ずっと携帯いじってるお客さんに話しかけずに居たら、「何で話しかけてくれないんですか」と文句を言われた、というハナシもあるくらいです。
 
OKOK,じゃあ私はこのモルトをさっさと片付けて、次の1杯にいきましょうかね。
 
 
飲み終えたグラスを置いて、バックバーをじろじろ見て待つこと少し、常連とのハナシを切り上げてバーテンさんがこちらに来ました。
「次は何にしましょうか?」
「んー、これだけあると迷ってしまいますね。(バックバーを見渡して)」
「そうですね、ではコレなんかどうでしょうか」
 
出てきたのは、究極のピーティーモルト
ブルイックラディ オクトモア 1stリリース。
 
(「帰れってことかい!!」)
心の叫びが思わず口から出そうになってしまいました。
なんちゅうチョイスすんだこのバーテンは、これだけバックバーにボトルがあって、出てくるのは締めの一杯かw
それ飲んだら、次何飲めばいいんですか・・・
 
突っ込みたくなる心を抑えて、
「いやぁ、さすがにそんなピーティーなのはまだいいです。何か別な・・・例えばモートラックとか無いですか?」
するとバーテンさん、少し困ったような顔をして「え、モートラックですか?えーっと・・・少々お待ちください。」
奥のカウンターのほうに行き、もう一人の常連の相手をしていた、もう一人のバーテンに
「ねぇ、モートラックって花と動物以外あったっけ?」
「いやぁどうだろう、わかんねぇ」
 
すいません、聞こえてます^^;
 
 
少しして、バーテンさん、モートラックの花と動物を持って戻ってきました。
「ウチにあるのはこれくらいでして・・・」
(「その棚の奥に見えるのはGMのモートラックだよなぁ~。封も開いてるし・・・、まぁどうこう言っても仕方ないか」)と心の中で思いつつも
「わかりました、それでお願いします。」
 
と、モートラックをもらい、飲み始めます。
そしてバーテンさんはというと、また常連さんのところに行ってしまいます。
もう完全なスルー。
 
おしぼりがくさい、ウィスキーのチョイスが破綻している、なによりバーテンが在庫把握してない、
これだけでモルトBARとして成り立っているのか疑問に思えてしまいます。
そして「一言くらいあってもいいでしょ!」と言うくらいの徹底スルー。
すいません、僕何かしましたっけ。
というくらい、注文しか聞きにこない。
 
いや、例えばウィスキーとか力入れてないような、いわゆるイージードリンキングなBAR(というより飲み屋的な)ならそれもありでしょう。
1杯目にオクトモア飲んでも良いんじゃないでしょうか。
私が話しかけるなオーラ全開で飲んでいれば、完全スルーもありでしょう。
でも公にウィスキーに力を入れているといい、BARであることを強調したBARでその姿勢・・・
 
すごくがっかりして、そのモートラックを飲んでお会計。
最後にそのバーテンさんからは一言
「また来てくださいね」
 
(「もうこねぇよっ!!」)心の声
「ええ」
 
とだけ言って席を立ちました。
それ以来そのBARには行っていません。
BAR自体はまだあるでしょうが、そのバーテンさんが、その後どうなったかは知りません。
(ここらでもう一度様子を見に行ってもいいのかもしれません。) 
 
 
以上、くりりんのグレンタレットにまつわる苦い思い出でした。
たまには・・・たまにはこういうテイスティングでもなんでもない記事もいいっすよね。
 
お目ざわりな内容、失礼いたしました。

#グレンタレット

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