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SVカリラ1976-2001(25年)#8087 Hogshead 59.9%

 
Signatry Vintage
Straight From The Cask
Selected by La Maison du Whisky
CAOLILA 1976
 
Aged 25 Years  59.9%
59.9% 500ml
 
Distilled: 1976/Sept/29
Bottled: 2001/Dec/14
Cask: Hogshead
Cask No, 8087
Total Bottled: 423
 
価格:11000円にて購入
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆
  


香り:ヨードと消毒液、ピートフレーバーもあり、塩や海草、透明な海の香りが漂ってくる。
グラスになじむことで麦のシリアルや、林檎のようなエステリーなフルーツ感もほのかに感じられるが、
全体としては前者のヨードやピートフレーバーが主体で、徐々に酸味も感じられる。
今のアイラには無いヨード香、まるで海にたゆたう海草のよう・・・
加水するとエステリーさが前に出てくる、ヨードと共に林檎や若い洋梨。
 
味:フレッシュで角がある口当り、すぐにピリッとしたスパイスが舌を刺激する。
ヨードと潮、サラミ、ヨードには甘さがあって、やや粘性が感じられる酒質と共に舌に絡みつく。
後半はピートで燻したビターさがスモークと一緒に出てくる。鼻抜けもピート薫香があり、タバコや燻したピートに鼻を近づけたよう。
余韻は塩とピートスモークが口の奥に残って、ビターでドライ、長く続く。
 


 
コメント:自宅飲み。メゾン向けのシグナトリー・ストレートフロムザカスク、今では中々お目にかかれなくなってしまった1970年代、1976ビンテージ。
樽はシェリーというハナシもありますが、どうなんでしょうか。アメリカンオークの2回使用リフィルシェリーとかいわれれば確かにそうも感じます。

モノは先日、行き着けの酒屋で購入したのですが、ビンテージだけでご飯3杯、期待が高まります。
(なぜこんなモノが残っているw という突っ込みはおいておいて・・・)
 というのもカリラの70年代というと、個人的にもっとも印象深いのがキングズバリーのカリラ1974-1998。
グラスに注いだ瞬間から桃のような香りがあり、圧倒された記憶があります。
このボトルはその74ビンテージに近い、76ということで期待値はMAXでした。
 

しかし、74ビンテージ再来といった意味では、このボトルは期待はずれでした。
フルーツ感もほのかにあるのですが、どちらかというと、オレンジラベル12年や同年代のポートエレンの印象が強いです。
樽の影響か、カスクストレングスだからか、オレンジラベルより荒さがあるようにも感じます。加水すると香りは開きますし、悪くは無いんですが・・・。
 
とはいえ、この消毒液のようなヨード感は現行のカリラには中々出ていないモノです。
現行には無いヨード感、ピートスモーク感で、古きよき時代のカリラとして楽しませてくれる良いボトルです。
 

#カリラ

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