MENU

伊福部 昭@「ゴジラ」音楽監督の顔。

ゴジラのたまご繋がり。(無理やり!?=汗)

冬の終わり。
北海道・釧路でのこと。
釧路川に架かる幣舞橋のたもとに建つフィッシャーマンズワーフMOO



2階にある港の屋台は、夜は酔客で賑わいそうな、いい雰囲気の屋台村。
(写真は、昼間なので閑散としているけど・・・)



昼食に、釧路なのに(笑)帯広名物の豚丼をいただく。
「美味し!」



さて食後、MOOをブラブラしていたら、3階に「ゴジラ」の映画音楽で知られる敬愛する作曲家伊福部昭(いふくべあきら)氏の記念コーナーがあった。
(MOO HPに掲載されていないので、常設展でないかも知れない)



「神様!仏様!ゴジラ様!」
嗚呼、何という僥倖!

何しろ生まれて初めて憶えた映画人が、ゴジラ・シリーズの特撮監督円谷英二(以下、敬称略)、本編監督本多猪四郎、音楽監督伊福部昭だった。(3人を「神様」とお呼びしている)
もちろん、第一作「ゴジラ」(1954年公開)、第二作「ゴジラの逆襲」(いずれもモノクロ)は、映画館で観ていない。(笑)



昭和22(1947)年、東宝のプロデューサーだった田中友幸「ゴジラ」の製作者)が伊福部昭を招聘。
同年8月公開の「銀嶺の果て」で音楽監督デビュー。
「銀嶺の果て」は、黒澤明の脚本、谷口千吉の監督第1作、伊福部昭の映画音楽第1作、そしてのちに国際スターとなった三船敏郎の映画デビュー作という、東宝映画史で重要な作品となった。



「音楽を担当した映画は300本を越します」と、ご本人が語っている。
意外な作品では、市川雷蔵「眠狂四郎」勝新太郎「座頭市」「大魔神」など。

特撮映画音楽について、伊福部昭は次のように書いている。
一般の映画にあっては、時に、納得し難い観念的な誤った芸術論に悩まされることがあるものですが、特撮映画にはこれが殆んどない。
又、余りドラマトゥルギーに支配され過ぎると、音楽はその自律性を失い次第にスポイルされて行くのであるが、この危険もなく音楽家はのびのびと仕事が出来ます。
本来、音楽は音楽以外の何ものも表現し得ないものなのですが、スクリーンに映し出された映像と結合した時、効用音楽としての不思議な効果を生むことがあるように思われます。音楽としての自律性を失わずに、そのような効果を万全に利用出来るのが特撮映画音楽の特質の一つであると考えています。
 ~「東宝特撮映画全史」(1983年)~より。

さてこの晩、ゴジラのような歩き方で(←「雪道で滑って転ばぬように」と、ブツブツ言ながら・・・)、バーからバーへ彷徨(咆哮ではないぞ)する男の姿が、釧路の酒場街で見かけられたとか。(笑)

#音を楽しむ!

この記事を書いた人

前の記事
次の記事