戦後の高度成長期に、トリスバー、オーシャンバー、ニッカバーなど、洋酒メーカーが全国的にチェーン展開したバーが大いに繁昌した時代があった。
いまではほとんどが消えてしまい、残っているのはサントリー・ジガーバーくらいか。
話は変わって、函館に昭和33年開店の老舗バー「舶来居酒屋 杉の子」がある。
舶来居酒屋と名乗るが、正統派のバーだ。
ネプチューンバーとして親しまれている。
店を開いた先代のオーナーバーテンダーが、
「サントリーバーが全盛の時代に、同じでは面白くないと目をつけたのが、合同酒精の「ネプチューン」のウイスキーとラム酒。「ネプチューン」は海を司る神様の名前で、港町・函館にふさわしい」
ということで、ネプチューンブランドの商品を主に扱ったのだという。
店の看板に描かれたものとしては、初めて見る海神をモチーフとしたマークとNeptuneの文字。
当時、合同酒精がバーのチェーン展開を推進していたのか、それとも店主がメーカーにお願いしてネプチューンのロゴを使わせてもらったのか。
現在のネプチューンのロゴ。
変っていない。
#神谷酒造・合同酒精