キリンホールディングスとサントリーホールディングス(HD)が、経営統合を検討している。
昨日の夕刊フジにこんな記事が載っていて、興味深く読んだ。
■未上場企業であるサントリーHDの株主は51人(団体)。
筆頭株主は創業者一族の資産管理会社「寿不動産」で、株式の89.33%を保有。
2位はサントリー持株会の4.51%。
要はサントリー関係者で株式のほぼ95%を保有している。
(参考:平成20年有価証券報告書)
サントリーは、鳥井家、佐治家が同族経営してきた会社だ。
参考までに「鳥井・佐治家系譜」を載せる。
鳥井信治郎 (1879年1月30日 – 1962年2月20日) 初代マスターブレンダー
鳥井吉太郎 (1908年12月23日 – 1940年9月23日。31歳で早世)
佐治 敬三 (1919年11月1日 – 1999年11月3日) 2代マスターブレンダー
鳥井 道夫 (86)(1923年1月22日 – )
鳥井信一郎 (1938年1月22日 – 2004年7月5日)
佐治 信忠 (63)(1945年11月25日 – )
鳥井 信吾 (56)(1953年1月18日 – ) 現・3代マスターブレンダー
鳥井 信宏 (43)(1966年3月10日 – )
■さて合併比率を1対1とした場合、統合新会社のサントリーの出資比率は50%弱。
サントリー0.6の場合でも30%に近く、ダントツの筆頭株主である。(商法に詳しくないです。正しいですか?)
キリンHDの株主は実態上、サントリー一族が経営権を握る合併を受け入れるか?
一方、サントリーHDの創業者一族は(筆頭株主とはいえ)、主導権の低下を受け入れるか?
創業者一族は「サントリーの名前を残すのが合併の条件」と報した新聞もある。
経営統合まで、ひと山もふた山もありそうだ。
#サントリー