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ダンス オブ ヴァンパイア。

タモリ氏は、ミュージカル嫌い(一部に好き説も?)を公言している。
曰く、「何で今にも死にそうな奴が、急に起き上がって大声で歌いだすんだ。不自然だろう!」

私もミュージカル映画やオペラは観るが、舞台ミュージカルは観る機会は少ない。
・メロディと(翻訳された)日本語のイントネーションが合わない、
・舞台の物理的な制約でイメージが膨らまない!(映画では、時間と空間を飛んで自由に編集ができるけど)、

とか、まぁいろいろと理由を付けてるんだけど。
m(_ _)m <舞台ミュージカル好きの方、御免なさい!>



でも、これは観た。



なにしろ、原作が鬼才ロマン・ポランスキー監督のゴシック・ホラー・コメディ映画「吸血鬼」



脚本と歌詞はミュージカル「エリザベート」「モーツァルト!」のミヒャエル・クンツェ、作曲は映画「ストリート・オブ・ファイヤー」のジム・スタインマン。
1997年、ウィーンの初演では、ポランスキー自身が演出に関わったとか。
舞台が映画化される例は多いが、映画が舞台化されるのは珍しい。



当然、映画好きの舞台ミュージカル鑑賞の視点で観たわけだが、結論から言うと、たいへん面白く、心から楽しんだ!

まず映画のゴシック・ホラーとコメディとパロディの綯い交ぜの世界が、うまく舞台で再現されていた。

さらに舞台では表現が難しいだろうと思った
・真夜中の月明かりのなか、大勢のヴァンパイアが墓から這い出すシーンや、
・人間は映るが、ヴァンパイアは写らない、有名な「舞踏会の鏡」のシーン

など、観る前からどう表現するのか楽しみだった(半分意地の悪い気持ちもありつつ)が、たいへん上手く処理していて感服した。
美術、衣装、照明、音楽を含め完璧な舞台で、あっという間に過ぎた3時間15分(途中30分の休憩)だった。

舞台ミュージカルの食わず嫌いは、やーめた!(笑)

是非ともDVD化して欲しい「ダンス オブ ヴァンパイア」である。
東宝さん、お願い!

#音を楽しむ!

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