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キニンヴィ、飲まずに死ねるか!。

キニンヴィが飲めますよ」
と誘われて(この言葉自体が奇跡!)、それに食い付かないウイスキー好きは絶対にいないはずだ。
オフィシャル・リリースがない(少ない)ので、「謎」とか、「幻」とか呼ばれるモルトである。
1%のバルヴィニーを混合したオルドニーとか、そのオルドニーをきゃず3さんがお飲みになったとか、モンキーショルダーに混合されているとか、もちろんグランツやクラン・マクレガーにも、過去に2回だけリリースされた(後述するように1回が正解らしい)とか、話題が一人歩きしているキニンヴィである。

ヘーゼルウッド3回目のリリース、ヒースロー空港限定品



ラベルに KININVIE DISTILLERY の文字。



ロンドン・ヒースロー空港「ターミナル5」のオープンを記念した、500本限定のたいへん稀少なシングルカスク(売価700ドル)だ。
(後述の2回目のリリースは、本数から考えるとブレンデッド・モルトである)

・樽番号 213
・蒸溜日 1990年8月9日
・樽詰日 1990年8月10日
・樽出日 2008年2月28日
17年もの、米プルーフで105度(52.5%)。

まさに(話題性を含めて)、飲まずに死ねるか!の1本。
骨格がしっかりして、濃厚で、注いだ当初は固い(抜栓直後だった)が時間とともに華やかに開いてくる。
「オフィシャルで出して欲しい1本!」の声が・・・。
きゃず3さんがテイスティング・ノートを書かれている。

へーゼルウッドは、創業者ウィリアム・グラントの孫娘であるジャネット・シード・ロバーツさん(1901年~)が住むキニンヴィ蒸溜所の近くに建つ屋敷の名前だそうだ。

ヘーゼルウッドの過去2回のリリースについて。
1回目のリリースは、2001年にジャネットさん100歳の誕生日を記念して行なわれた。
年齢に因んで100樽の原酒がヴァッティングされた20年もので、関係者のみに配られたらしい。
ただし1回目は、残念ながらキニンヴィではないといわれる。
キニンヴィ蒸溜所の創業は1990年7月4日、20年ものということはありえないというのが根拠だとか。
フィディックバルヴィニーレディバーン(?)だろうか?

2回目は、105歳の誕生日(長生きなお婆ちゃんだなあ!)を祝ってリリース。
15年もの(こちらは計算が合う=笑)のキニンヴィで、度数は米プルーフで105度(52.5%)、1,500本程度。
お婆ちゃんの年齢に因んでの105 度?
ごく限られたマーケットにしか流通しなかったらしい。
現在もジャネットお婆ちゃんは、ご健在だそうだ。

左から、グレンフィディック、バルヴィニー、キニンヴィ(ヘーゼルウッド)。



ウィリアム・グラント&サンズ社の4番目となるモルトウイスキー蒸留所アイルサ・ベイのリリースが楽しみだ。
謎・幻とならないように祈ることにしよう!

さて、こちらは2009年WWAのワールドベスト・シングルモルトウイスキー部門で世界No.1に選ばれたハイランドパーク21年



同じくヒースロー空港で販売しているもの。

#Scotch Whisky

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