ひと月ほど前、バーでラフロイグを飲み比べた。
左から
LAPHROAIG 1989 オフィシャル 17y 50.3%
LAPHROAIG 1987 メゾンドウイスキー 19y 53.4%
LAPHROAIG オフィシャル 30y 43.0%
いずれもラフロイグであり、すべて美味かった。
なかでもどれが好きか、と問われたら、1987か、1989を選ぶだろう。
30年はもちろん美味いが、長期熟成の結果、スモーキーさ、ピーティーさ、といった「ラフロイグらしさ」が弱いのだ。
ここ数年、スコットランドの有名蒸溜所で、オフィシャル・ボトルのリニューワルや新商品の発売が続いている。
なかには従来品と方向性をがらりと変えて、「らしさ」がなくなったものもある。
それを「果敢な実験」とみるか、「独自性の喪失」とみるか。
評価はいろいろとあるだろうが、個人的には「らしさ」を残してもらいたい、と思っている。
なぜなら、私は「◎◎◎らしさ」を求めて「◎◎◎蒸溜所」のウイスキーを飲むのだから。
つくずく、客とは我が侭なものだと思う。
その点、日本のウイスキー会社の技術者は
「自社でいろいろなタイプの原酒を持たないと、いいブレンデッドが作れない」
という御旗の元に、いろいろな実験が出来るので、幸せなのかも知れない。
この日、そのほかに飲んだウイスキー。
今月の飲み比べは、お気に入りのスプリングバンク(ロングロー、ヘーゼルバーン)。
たいへん楽しみだ!
#Scotch Whisky