九州最大の歓楽街・中洲を流れる那珂川。
江戸時代、川の東を商人町の「博多」(現博多区)、西を武家町の「福岡」(現中央区)と呼んで、元々は二つの町だった。
そして福岡にも、博多にも、どちらにも属しているような、いないような中洲(博多区)には自然と「悪所」が出来たそうな。
明治中期、市制施行のときに深刻な「名前争い」が勃発し、都市名を「福岡市」、駅名を「博多駅」とすることで痛み分け。
因みに天神にある西鉄・天神大牟田線の始発駅は「福岡(天神)駅」、地下鉄駅は「天神駅」というから、ややこしい。(笑)
その福岡と博多を飲み歩いた。
1軒目は福岡・天神、警固神社近くのハーツフィールド。
前々から気になっていた店で、「Whisky&Jazz」と銘打つようにウイスキーが中心のバーだ。
LPレコードのジャズが流れる店内で、まずはバスペールエールで咽喉を潤す。
街の喧騒から隔離されて、ゆったりと時間が流れる大人のバーに心が落ち着く。
バックバーに埋め込まれたJBLの名前を世に知らしめた往年の大名機ハーツフィールド、マッキントッシュの真空管メインアンプ、プリアンプ(薄暗くてメーカー名が読めなかった。店を出るときに確認するつもりだったが忘れた)、レコードのターンテーブルが並ぶ。
キルホーマン、コネマラのカスクストレングス、それにメル・トーメを頼んだので、オーナーにはかなり変な客と思われたに違いない。(笑)
いい店で、早速、携帯に登録!
2軒目は、福岡・薬院の某バーへ。
友人と合流、店主を交えて、話の花が咲く。
フードも充実したバーで、むかし、単身赴任していたときの「我が食堂兼居間」でもあった。
3軒目は、福岡・大名のBar Oscar。
カクテルが売りの店で、友人が注文。
ソサエティのボトルがあったので、私はそちらをいただいた。
4軒目は、博多・中洲に移動してBar Higuchi。
もちろんモスコミュールを注文。
ちょうど客足が途絶えたところだったので、樋口氏やスタッフとゆっくり話が出来て嬉しかった。
8年前の開店から樋口氏を支えていたバーテンダーS氏が独立して、店を持つそうだ。目出度い!
結局、看板まで居てしまって、スタッフ全員に盛大に見送られた。
友人と別れ、ホテルの前の屋台で、おでんとビール、最後に福岡名物・焼きラーメンで〆。
嗚呼、やってしもうた!
飲んだあとのラーメンは、からだに・・・(爆)
しかし、こんな美味いラーメンを食わずに帰れるか!
#BAR