11月26日に発売されるシングルモルト余市1988(3,500本限定)のテイスティングイベントに参加させていただいた。
シングルモルト余市1984以降、毎年、本数限定で発売されている生産年号の入った余市20年ヴィンテージ・ウイスキーシリーズ。
20年の年月を振り返りつつ、ゆったりと楽しむウイスキーがコンセプトだ。
シングルモルト余市1987が、WWA2008で栄えあるワールド・ベスト・シングルモルトウイスキーを受賞して、シングルモルト世界最高峰の栄誉に輝いたことは記憶に新しい。
(1987の受賞記念イベントはこちら)
このシリーズの源流は、2002年の「成人の日」に発売されたシングルカスク余市20年アニヴァーサリー・セレクションだそうだ。
ちなみに前年にはシングルカスク余市10年が、ウイスキーマガジンのBEST OF THE BEST 2001で世界最高得点を獲得している。
(アニヴァーサリー・セレクションのニュースリリースから引用)
生産年号の入ったヴィンテージワインは、誕生日や結婚式の贈り物などにつかわれることでよく知られていますが、「シングルカスク余市20年アニヴァーサリー・セレクション」は、貯蔵・熟成に長期間を要するというウイスキーの特徴を生かしたヴィンテージウイスキーで、二十歳を祝うイベントが催されるこの時期に、それぞれの”20年”に特別の思い抱いている方々へお勧めするものです。また、結婚20周年を迎えた夫婦など、年月の重みをこめるのにふさわしい贈り物としてご提案していきたいと考えています。
シングルカスクのアニヴァーサリー・セレクション(200本限定)から、シングルモルトの余市1984(500本限定)に変更された理由は、
・ブレンダーの本領は「ヴァッティング(ブレンディング)」という矜持と、
・本数の確保のため、だとか。
前置きが長くなったが、今回のイベントは、その余市20年ヴィンテージ・ウイスキーの1988版を、ブレンダーの方にお話を伺いながら、発売前に試飲させていただけるという、ウイスキー好きには誠に夢のような話である。
会場は、東京・南青山にあるニッカウヰスキー本社。
二部構成のテイスティングイベントの第一部は、ニッカウヰスキーのチーフブレンダー久光哲司氏によるセミナー。
久光氏が余市1988に込めたイメージは、「剛のなかに和」。
新樽(ライトピート)、新樽(ヘビーピート)、シェリー樽、バーボン樽、リフィルド樽といった、ピートの利かせ方と熟成樽が違う5種類の原酒をヴァッティングして、冷却濾過したのちに、瓶詰め。
シングルモルト余市20年が貯蔵年数20年以上の原酒を混合するのに対して、シングルモルト余市1988は1988年に樽詰めした原酒だけを混合したという。
お待ちかねの試飲。
右がシングルモルト余市1988、左は飲み比べのシングルモルト余市12年。
シングルモルト余市1988のテイスティングノートはこちら。
第二部は、ブレンダーズバーに場所を移して、和気藹々とした楽しい懇親会。
ブログでは存じあげているウスケバのカナモリ氏にも、初めてお会いできた。
とてもお綺麗で、ご聡明な方だ。
初めて参加させていただいたが、大変素晴らしいイベントだった。
関係者の皆様、心からありがとうございました。
(テイスティングイベントの公式ブログです。)
#ニッカウヰスキー