先日、飲んだテイスティング記事からご紹介。
ダンバートン 1959 25年 ケイデンヘッド ブラックダンピーボトル
現在は閉鎖され、建物も取り壊されたダンバートン蒸留所。
長くバランタインの原酒として使用され、
シングル・グレーンでのボトリング自体が数えるほどしかないため、
幻のグレーンウィスキーと言って過言ではない蒸留所・・・の1950年代蒸留。
鹿児島のBAR SAMSARAさんで頂きました。
香り:タバコ、そして枯葉の苦味が湧き上がってくる。
味 :クリーミーでミルキー。苦味はなく、瑞々しいが熟成感がある。
余韻:やわらかい余韻が残る。
総合:超美味いっす。香りが独特で、びっくりしました。
こんなにはっきりした苦味はすごく珍しいですね。
近年のボトリングでこんな味わいのボトルはないんじゃないだろうか
と思わせられた1本。1950年代はダテじゃない!
ダンバートンは在庫はありませんが、貴重なシングルグレーンのご紹介。
【1960年代グレーン】カレドニアン 1965 45年 クランデニー 47.6% 700ml
http://www.shochu.net/SHOP/055355.html ← 商品ページ
ダグラスレイン社の姉妹会社であるハンターハミルトン社の「クランデニー」ブランドからのリリース。希少なグレーンの超長期熟成品。
カスクタイプ:リフィルホグスヘッド
テイスティングノート:深みのある暖かいフルーツ香にふんだんなスパイスや麦本来の甘み。次第にシェリーの要素が現れ、ダークチョコ、レッドフルーツ、スパイスも感じられる。
【スコットランド最大!】ノースブリティッシュ 1978 31年 ピアレス 55.4% 700ml
http://www.shochu.net/SHOP/061190.html ← 商品ページ
1885年に設立されたスコットランド最大のグレーンウイスキー蒸留所。
初代社長はアンドリュー・アッシャー。
世界で初めてヴァッテッドウィスキー、ブレンデッドウィスキーを開発、発売した
ウィスキー史を語るに欠かせない男です。
樽から量り売りの販売しかなかった時代、当然、その味はその場限りのものだったため、
「いつでも同じ味のウィスキーが飲める」という彼の発明はその後のウィスキー史を大きく変えました。
1853年に発売された
「アッシャーズ・オールド・ヴァッテッド・グレンリベット・ウィスキー」
は世界で初めて販売されたヴァッテッドウィスキーです。
その後、グレーンウィスキーとのブレンデッドの開発も手掛け、
グレーン原酒の確保のために1887年に建設されたのがノースブリティッシュ蒸留所です。
テイスティングノートがなかったので、歴史について書いてみました。
30年以上熟成されたグレーンは、樽の影響を素直に受け、
モルトウィスキーのように深みが出てきます。
ノースブリティッシュはスコットランド最大のグレーン蒸留所で、
数多くのブレンデッドウィスキーに使用されています。是非、一度お試しください。
【驚くべきことに、パイン…】インバーゴードン 1966 45年 クランデニー 47.1% 700ml
http://www.shochu.net/SHOP/066651.html ← 商品ページ
ダグラスレイン社の関連会社である、ハンターハミルトン社。(子会社?)
超長期熟成のグレーンウィスキーをリリースするクランデニーシリーズから
1960年代、45年熟成のグレーンウィスキーがリリースされました。
ここまで熟成すると、もうモルトかグレーンかの境はなくなるのかもしれません。
飲んでいないので、なんとも申し上げられませんが、
テイスティングノートは非常に興味深い内容となっています。
<テイスティングノート>
最初に微かなスモーク。
それから驚くことに、食べ頃のやわらかいパイン、シトラス、洋ナシ、
リンゴをたっぷり詰めたフルーツボールの香りへと変化していきます。
口にすると非常に甘く、マセラシオンしたフルーツ(特にパイン)や
バニラカスタードの濃厚な味わい。
フィニッシュは、グレーンウイスキーとは思えないほどとても長く、
やわらかいモカ、スパイス、フルーツチュウのような
噛み応えのある味わいが楽しめます。