ブランデーベースのショートカクテル「サイドカー」は
第一次大戦中にパリにあるハリーズニューヨークバーで生まれたという。
「サイドカー」・・・甘酸っぱくて優しい味わい、オイラの大好きなカクテルの一つだ。
どんな素敵なBarだろうと訪ねてみた事がある、今から15年以上前の話だ。
凄く重厚な造り、歴史を感じさせるインテリアですわ。
おのぼりさんのオイラはもちろん「サイドカー、シィブプレ」と下手なフランス語でオーダーする。
ボストンシェーカーで作られたそれは玩具のラッパぐらいある大きなカクテルグラスに注がれた。
(デカっ!日本の3倍は入ってるんじゃないの?)
どんな人たちがサイドカーに乗ってこのカクテルを飲みに来たのだろう、
などと思いを巡らせながら総本家のサイドカーをすする。
(アカン)・・・水くさいのだ。
なんででしょう?これは氷が原因です。
だってチップアイス使ってるんですもん、マックでコーラに入ってるあの柔らかい氷です。
こんなん使ってたら水っぽくなるのも無理はないですわ。
日本の氷屋さんの氷は純氷といって、48時間かけてゆっくり不純物を除きながら凍らせます。
だから硬くて透明、溶けにくいんです。
色んな国に旅をしましたが、日本ほど水に恵まれた国はなかったように思います。
この世界に誇る製氷技術も水に恵まれていたお陰でしょう。
こんなに良い氷でウイスキーやカクテルを飲める日本人は幸せやし、
扱えるバーマンは恵まれていると思います。
Bar Joker’s Wildではチェイサーの氷まで純氷のかち割りを使用致します。
大衆酒場なんで丸めたりとか細工はしませんが、かち割り氷も良いですよ。
えっ?「マスターこだわるな~」ですって?ありがとうございます!
ホントは店が小さすぎてホシザキの製氷器置くスペースがないというのが理由なんですけど・・・。
#お酒話アレコレ