虎ノ門 氷塊の芸術刻む
東京シルエット
2009年09月06日
ホテルオークラ東京(虎ノ門)の厨房(ちゅうぼう)の一角にある氷彫刻室。ここでホテルの宴会を彩る氷彫刻が、日に平均2、3点制作される。
チェーンソーとのみで、氷塊を削り落として20分。水面を跳躍するニジマスの雄姿に最後の一刀を加えるのは、この道36年の藤山秀夫さん(61)。宴会が果てた後に溶けて消えていく、その一時の芸術に魅せられたホテルのシェフだ。氷彫刻は料理の一部、主張し過ぎではいけないと考える。
氷の中に何かがあると模索する。それは料理に寄り添う何かである。
成田一徹
http://www.ittetsu-narita.com/tokyo.html
#成田一徹